Googleの自動運転AI、死亡事故「94%減」 トヨタも採用へ?

人間のドライバーと比較



米国のロボタクシー市場を牽引するGoogle系Waymoが、完全自動運転による走行データの最新版を公表した。重傷・死亡事故は人間のドライバーより94%も少ないという衝撃的なデータだ。


Waymoは2025年4月にトヨタと戦略的パートナーシップの枠組みに合意しており、自動運転車両向けプラットフォームを共同開発するとしている。「死亡事故ゼロ」を目指すトヨタが、Waymoの自動運転AIを採用する可能性もありそうだ。

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■解析対象のデータは?

今回、解析対象となったデータ(※2026年3月末までのもの)は、Waymoがロボタクシーの商業サービスを展開しているフェニックスやサンフランシスコ、ロサンゼルスやオースティンなどに加え、新たにスタートしたアトランタのものも対象としている。

総走行距離にすると、2億2000万マイル(約3億5400万km)以上。これは、人間が一生の間に運転する距離の250倍以上に匹敵する膨大な量だ。

自動運転システム「Waymo Driver」が人間のドライバーと比較してどれほど高い安全性を発揮しているのかが、今回の公表データから知ることができる。


▼Safety Impact|Waymo
https://waymo.com/safety/impact/

■人間ドライバーより94%も少ない!

今回の公表データは、人間のドライバーが同じ地域・同じ期間に起こした事故の統計とロボタクシーのそれを比較したものだ。

Waymo Driverは人間のドライバーに比べて、重傷または死亡事故につながる衝突事故の発生確率は94%も少ないという。

出典:Waymo公式サイト

また、事故の規模の大きさを象徴する指標ともいうべき「エアバッグが開くほどの衝突事故」に関しても、人間ドライバーより82%も少ないという。


さらに特筆すべきは、対象となった事故が「Waymo車が巻き込まれたすべての衝突」も含めている点だ。つまりWaymo Driverは周囲の危険を察知して「もらい事故」もしっかり回避できているようだ。

なお、一部の専門家からは「最新の安全運転支援システム(ADAS)を搭載した新車のみと比較すれば、ここまでの差は出ないのではないか」という慎重な意見も見られる。

■安全度の概念が大きく変わる

スマートフォンの普及が世界の人々の生活を一変させたように、AIドライバーのロボタクシーの普及は、我々の移動に関する安全度の概念を大きく変えようとしている。引き続きWaymoの動向に注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
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