GMが買収した自動運転ベンチャーCruiseの自動運転車が、米サンフランシスコで騒動を相次いで起こしている。
Sacramento通りとLeavenworth通りの交差点では、同社のシボレー・ボルトの自動運転車2台が道路中央に居座り、交通を遮断した。その様子が、アメリカの掲示板型ウェブサイト「Reddit」に投稿されている。動画は以下から閲覧可能なので、再生してみてほしい。
Two self-driving cruise cars blocking traffic on Sacramento and Leavenworth, no drivers in them! 🤦🏻♂️ from sanfrancisco
■「中に運転手がいない!」と叫ぶ声
動画では、Cruiseの自動運転車2台が交通を遮断している様子が分かる。2台ともハザードランプが点灯しているが、なぜ停止していたのかは不明だ。
動画の中では、撮影者だろうか、交通を遮断しているCruiseの自動運転車に対し、「There’s no driver!(中に運転手がいない)」などと叫ぶ声などが聞こえている。
なぜこうしたことが起きたのか。米メディアの報道に対し、Cruiseの広報担当者は「技術的な問題」と回答したようだ。
トラブルが起きたあと、Cruiseの自動運転チームが現場に到着し、車両を移動させた。同担当者は、トラブルが起きてから対応までにかかった時間は「20分以内」と説明している。
■無人なのにスピーカーから音楽
Cruiseの自動運転車が起こしたトラブルは、Sacramento通りとLeavenworth通りの交差点においてだけではない。
サンフランシスコのフランクリン通りとギアリー大通りの角においては、バス専用レーンに侵入し、サンフランシスコ市営交通局が運営している「ミュニ(Muni)バス」から数センチの近さに停車しているのが目撃された。衝突ギリギリの距離だ。
また、路上に停まっていた別なCruiseの車両は、車両の中に誰も乗っていないのにも関わらず、車載スピーカーから音楽を流していたという。中でかかっていたのは、ポップ・ロック系の曲だったようだ。
A San Francisco Story: while driving a colleague home from work we stumbled upon a @Cruise self-driving car no longer self-driving. It was blocking Sacramento at Mason. “Jasper” the car was playing tunes but no one was inside. @SFMTA_Muni bus had to reroute. pic.twitter.com/NYYdeRmNPD
— Dan Thorn (@DanThorn_) September 23, 2022
■トラブル続きのCruiseの自動運転車
これまでにもCruiseの自動運転車は、こうしたトラブルを起こしている。衝突事故も起こした。そのことについては、自動運転ラボでも報じてきた通りだ。
Cruiseはこうしたトラブルを経て、自動運転ソフトウェアの改良を進めている。引き続き、同社の自動運転車に関するトピックスに注目していきたい。
【参考】関連記事としては「事故でリコール!GM Cruiseの自動運転ソフト、トラブル続き」も参照。