シンガポールの南洋理工大学(NTU)の構内の一角には、自動運転車のテストセンター「Centre of Excellence for Testing & Research of AVs–NTU(CETRAN)」とテストサーキット「CETRAN Test Circuit」がある。
CETRAN Test Circuitは「自動運転のための住めない街」と呼ばれることもあり、自動車の教習所にあるような交差点やS字カーブはもちろんだが、電波障害の影響を測るためのビルなども存在している。
今回はこのCETRAN Test CircuitをGoogle Mapで訪れてみつつ、公式サイトのYouTubeから実際にどんな場所なのか調べてみた。
■シンガポールの「住めない自動運転の街」
CETRANとCETRAN Test Circuitは、NTUとシンガポール陸上交通庁(LTA)、通商産業省(MTI)の法定機関であるJTCコーポレーションが共同で造成した。Google MapでCETRANを上から眺めてみると、結構画像が荒いが、全体像は把握できた。
続いて公式サイトのYouTubeを見てみると、サーキットにはS字カーブやクランクコース、雨や洪水のシミュレーター、バス停、横断歩道、電波障害の影響を測るためのビル、駐車場、異なるタイプの道路などを備えられていることが分かる。
Googleストリートビューで見てみると、サーキットは低い柵で囲まれているものの柵の向こう側は透けて見える。林などで囲まれているわけではないため、中の様子が見えてオープンな印象を受ける。
■ミシガン大学の「M City」にもはりぼての建物も
ちなみに過去に自動運転ラボでは「ミシガン大学の自動運転シティに(Google Earthで)行ってみた」という記事を出した。
Google Earthで上空から眺めてみると、ミシガン大学の自動運転シティ「M City」には建物のはりぼてやトンネル、高速道路の入り口などのほか、信号や交差点、歩道、鉄道踏切、ロータリー、砂利道、駐車場、道路標識、などが設置されていることが分かった。
新型コロナウイルスも感染拡大もあり、いまはなかなか海外のこうした施設を視察できない。一方、どんな施設なのかざっくりと把握したいのであれば、Google EarthやGoogle Mapを活用する手もあるわけだ。
▼CETRAN公式サイト
https://cetran.sg/
【参考】関連記事としては「ミシガン大学の自動運転シティに(Google Earthで)行ってみた」も参照。