トヨタ子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区/CEO:ジェームス・カフナー)は2021年8月23日までに、自動運転のための次世代道路情報解析に強みを持つ米CARMERA(カーメラ)の買収を完了させたことを発表した。
CARMERAは空間認識に優れたAI技術を有し、微細な変化も見逃さない高い精度の自動地図生成技術が強みだ。こうした技術は自動運転車の走行を下支えすることもあり、Google VenturesがCARMERAを支援するなど、業界で大きな注目を集めてきた。
ちなみにのウーブン・プラネットによるCARMERAの買収は、米Lyftの自動運転部門「Level 5」に続く2つ目の買収案件だ。
■CARMERAの優秀なエンジニア陣が合流
ウーブン・プラネットは前身のTRI-AD(トヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント)時代から、CARMERAとの共同で高精度地図の実証実験を行ってきた。
そして今回の買収によって、ウーブン・プラネットはCARMERAのオフィスと事業を引き継ぐことになるほか、CARMERAのエンジニア陣がウーブン・プラネットが開発する自動地図生成プラットフォーム「AMP」の開発チームに所属することになる。
報道発表によると、2021年7月に買収を完了させたLevel 5のエンジニアとも共同で事業を進めるとのことで、グローバル規模の高精度地図プラットフォームを展開することを目標と定めているようだ。
【参考】関連記事としては「トヨタ子会社TRI-AD、東京で自動運転向け高精度地図の自動生成実験」を参照。
トヨタ自動車、東京で自動運転向け高精度地図の自動生成実験 米CARMERA社と共同実施 https://t.co/EFgDcxMKMR @jidountenlab #トヨタ #自動運転 #高精度地図
— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 3, 2019
■年内にさらに数社の買収も!?
Lyftの自動運転部門、そしてCARMERA…。次なる買収企業も気になるところだ。自動運転業界の開発競争は激しさを増しており、検討にそう長い時間はかけられない。年内にさらに数社の買収が発表される可能性もありそうだ。
▼ウーブン・プラネット・ホールディングス公式サイト
https://www.woven-planet.global/jp
▼CARMERA公式サイト
https://www.carmera.com/
【参考】関連記事としては「超優秀エンジニア1,200人で勝つ!トヨタ、Lyftの自動運転部門を買収」も参照。