ライドシェア世界最大手の米ウーバー・テクノロジーズが、スマートフォンの使用方法から運転手が酒に酔っているかどうかを見分けることができるシステムの特許申請を行っていることが、このほど明らかになった。配車アプリを使用した人間がどのような状態であるかをアプリの人工知能(AI)が判別する。
今回ウーバーが特許申請しているのは、様々な角度からスマホユーザーの情報を知るためのアルゴリズムだ。スマホを操作する際の入力ミスの頻度やボタンの押し間違え、歩くスピードや車を手配するまでの時間などから情報を収集し、ユーザーの酩酊具合を確かめることができるという。
スマホの所有者が歩いている場所や、歩いている時間帯などからもユーザーの状態を推測する。例えばバーが集まるエリアや歓楽街を歩いていたり、週末の朝方に住宅街ではない場所を歩いていたりした場合などが、酔っている可能性が高いと判断する。複数の情報で総合的に判断するわけだ。
■運転手側にメリットも
運転手側だけではなく、客側がどのような状態であるか判断できれば、料金支払いに関する言い争いなども事前に予測することができ、運転手側にとってもトラブルを回避しやすいメリットがある。乗車前に明らかに酩酊状態にある客であれば、配車を拒否するという対策を取れるからだ。
【参考】ライドシェアサービスについては、日本では新経済連盟が「ライドシェア新法」の提言を政府に提出している。詳しくは「【ライドシェア新法】提言の全貌、全72頁の未来のカタチ 新経済連盟|自動運転ラボ 」を参照