省庁横断型の科学技術イノベーションを目的とした国家プロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)。このSIPのテーマの1つには「自動運転」があり、交通課題の解決のための研究が官民で進められている。
そんなSIPのイベントである「SIP-adus Workshop 2020」が2020年11月10~12日にオンラインなどで開催され、SIP自動運転の成果が4つのセッションでそれぞれ発表された。そしてその発表資料が現在ウェブ上で公表されている。業界関係者はぜひ目を通しておきたい。
▼SIP-adus workshop2020|自動運転(システムとサービスの拡張)
https://www.sip-adus.go.jp/evt/workshop2020/
この記事では4つのセッションでそれぞれどのような発表があったか、簡単に説明したい。実際の資料は上記のリンク先のページから閲覧することが可能だ。
記事の目次
■セッション1:Society5.0実現に向けたデータ連携・活用
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(実空間)が融合したSociety5.0において、データ連携や活用による社会課題の解決、価値創造についての事例が発表された。
具体例として、NTTデータが開発した交通環境情報ポータル「MD Communet」や、京都においてデータ活用による交通課題解決をテーマに実施した情報サービスアプリコンテスト「KYOTO楽Mobiコンテスト」の応募作品について紹介されている。
■セッション2:交通環境情報の構築と活用
ここではダイナミックマップなどの地図情報や信号情報、車両プローブ情報による地図更新や渋滞予測などのサービスプラットフォームの構築について発表された。
これらは東京臨海部実証実験で有効性の検証がされており、2021年度も引き続き東京臨海部での実証実験を継続して行く方向性についても述べられている。
■セッション3:安全な自動運転社会の実現に向けて
自動運転の安全性について、技術的な側面を中心とした発表が行われた。認識技術や安全性評価のシミュレーション、侵入検知システム、ユーザへの教育・訓練などの安全技術やその展開について発表されたほか、東京都臨海部実証実験の具体的な内容についても語られている。
■セッション4:自動運転のある社会
ここでは自動運転に関する環境整備や、歩行者など車以外とのコミュニケーション、自動運転がもたらす事故削減効果などの社会的インパクト、社会への受容性など環境・社会的なトピックに関する発表がなされた。
■オンデマンド配信も予定
成果報告会を含む3日間の全てのプログラムは、今後オンデマンド配信が予定されている。配信開始時期は未定だが、2020年12月15日をめどにしているとのことだ。ちなみに次回のSIP-adus Workshopは2021年11月9〜11日の予定だという。
【参考】関連記事としては「SIP第2期、羽田空港地域で自動運転の実証実験がスタート!」も参照。