人口減少や少子高齢化が進み、さまざまな課題を抱えている地方都市。その課題を自動運転やロボット産業など先進的な技術を用いて地域を活性化し、魅力的な街づくりにつなげようと奮闘する自治体がある。石川県加賀市や埼玉県熊谷市、福島県南相馬市などだ。
この3自治体で政策に取り組む担当者が講師となるオンラインセミナー「スマートシティ/加賀・熊谷・南相馬~令和2年度重点事業化促進プロジェクト~」が、2020年11月27日(金)の13:30~16:00にかけて実施される。
主催は、自動車メディア「Response」を運営する株式会社イード。3自治体はいずれも国土交通省の「令和2年度重点事業化推進プロジェクト」に採択された取り組みを推進しており、具体的な取り組み内容を聞くまたとないチャンスだ。
■講演「スマートシティ加賀」について
オンラインセミナーの第1部は「スマートシティ加賀」(13:30〜14:15)と題し、石川県加賀市の政策戦略部・政策推進課の山本昌幸課長が講演する。
講演内容は、「デジタルファースト」「クリエイティブ」「スマートシチズン」という3つの戦略を掲げ、民間と行政が協業して魅力的な街づくりを進める「スマートシティ加賀」構想についてだ。かつては個性的な温泉を有する観光地として年間400万人が訪れた都市であったにもかかわらず、「消滅可能性都市」の1つとまで指摘された加賀市が、先進技術を用いて挑戦するイノベーション施策を説明する。
以下がオンラインセミナーの主要なトピックスだ。
1. 第4次産業⾰命を⾒据えたイノベーション施策の経緯
2. 官⺠連携による挑戦のフィールド
3. ポストコロナ社会への挑戦
4. スマートシティ加賀構想について
5. 質疑応答
■講演「熊谷市で進めるスマートシティ」について
第2部は「熊谷市で進めるスマートシティ~隊列走行によるモビリティ分野へのアプローチを中心に~」(14:25〜15:10)と題し、埼玉県熊谷市の総合政策部企画課のスマートシティ担当副参事である竹村英紀氏が講演する。
講演内容は、「熊谷スマートシティ事業」の概要説明と、自動運転を活用したモビリティ分野における取り組みについてだ。熊谷市は、集客力のあるスポーツ施設を備えた公園へのアクセス改善策として、自動運転バスの隊列走行の実装を目指しており、この実証実験状況などについて紹介する。
以下がオンラインセミナーの主要なトピックスだ。
1. 熊谷スマートシティ事業の概要
2. モビリティ分野における取組の考え方
3. 自動運転の活用による隊列走行に係る実証実験
4. 実証実験における所感及び今後への展望
5. 質疑応答
■講演「ロボットを核とした南相馬市の取組み」について
第3部は「ロボットを核とした南相馬市の取組み」(15:20〜16:00)と題し、福島県南相馬市の経済部の笹野賢一理事(企業支援担当)が講演を行う。
講演内容は、東日本大震災と原子力災害で甚大な被害を受けた南相馬市がロボット関連産業を軸として取り組む市の復興・発展についてだ。「福島ロボットテストフィールド」を核とし進められている「福島イノベーション・コースト構想」などについても説明があるようだ。
以下がオンラインセミナーの主要なトピックスだ。
1. 市の概要、復興総合計画
2. 南相馬市で創業する3つの理由
3. 市内におけるロボット実証実験
4. 市内でチャレンジする事業者への支援内容
5. 質疑応答
■申込〆切は11月25日(水)正午
オンラインセミナーは「Microsoft Teams」を使用したライブ配信で行われ、PC(パソコン)やタブレット端末、スマートフォンなどから視聴ができる。事前にアカウントを作成する必要はない。
参加費用は1人2万4,200円(税込)。オンラインセミナーの申込〆切は11月25日(水)正午。申し込みは「【オンラインセミナー】スマートシティ/加賀・熊谷・南相馬~令和2年度重点事業化促進プロジェクト~」から可能となっている。