自動運転にも活用される「光学式D-ToFセンサー」を搭載したマッピングシステムを搭載——。家庭用ロボットメーカーのエコバックスジャパン(本社:東京都新宿区/代表取締役:諸橋秀宜)が2020年6月22日までに発表したロボット掃除機の強みだ。
マッピングシステムの名称は「True Mapping」で、このシステムを搭載したロボット掃除機「DEEBOT OZMO T8 AIVI」を6月29日に発売するという。従来のレーザーマッピングよりも検出範囲が広く、そして高精度な検出も可能になったという。
報道発表では「壁までの距離、家具の位置や形状を高速に測定し、測定時間を3分の1短縮し、マップ作成の精度が4倍向上しました」とされており、半径10メートル内の物体を360度全方位で検出することもできるという。
■自動運転にも必要な「物体認識」技術にも注目
DEEBOT OZMO T8 AIVIは広角レンズとAI技術を使い、清掃時に障害となる物体を「電源コード」や「靴下」など7種類に分類して認識できるという。この点は特に自動運転業界としても興味深い。
車の自動運転では、車両前方に物体があることが分かっても、それが何かを識別することが重要となる。DEEBOT OZMO T8 AIVIのAIのように、前方の物体が「人」なのか「障害物」なのか、それとも別の「落下物」などなのか正確に判別できなければいけないのだ。
エコバックスは家庭用ロボットメーカーとしてこれまでに1000以上の特許を取得している。今回発表された新製品は自動運転技術を応用したものとして、広く注目を集めそうだ。
【参考】関連記事としては「東京都、自動運転AI搭載の「お掃除ロボ」導入発表 新型コロナ、軽症者受け入れ施設で」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) May 7, 2020