開発・認証向けのバーチャル環境構築事業を手掛ける株式会社オクテック(本社・東京都目黒区/コプフ・ピエール代表取締役)は4月25日、屋外における逆光なども反映した「実際の明るさ」に即した映像を室内で再現する技術システム「HALDiS」を開発し、商品化したことを明らかにした。
自動運転技術の開発には、車載カメラなどの実証実験などが欠かせない。今回株式会社オクテックが商品化した「HALDiS」を利用すると、例えば実際の明るさを反映した映像を使って室内においても車載カメラの実証ができるようになり、開発スピードが飛躍的に高まることへの貢献が期待される。
同社によると、HALDiSでは最大300,000cd/m2の超高輝度で映像を表示することができ、実際の明るさのデータを「明るさ」「色」などの面で忠実に再現することが可能になるという。すでに日本国内の大手自動車メーカーで、試験運用が開始されているという。
今回の発表に合わせて同社は、実輝度データを記録・解析するシステム「o-T-Record」のほか、実輝度走行環境シミュレーション「o-T-Sim」の商品化も発表している。これらの製品群は、5月23~25日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」などで展示される予定。