黒人だと自動運転車に検知されない可能性が高まる——。米ジョージア工科大学の研究者らが2019年3月10日までに、自動運転車に搭載されたAI(人工知能)は黒い肌をした人のことを検知しずらく、白人などよりも歩行者だと認識できない可能性が高まるというレポートをまとめた。
海外メディアの報道などによると、ジョージア工科大学では8種類のAIシステムを使い、肌の色のトーンを6段階に分けて認識テストを実施したという。その結果、肌の色が黒いほど正しい認識結果にならなかったようだ。
自動運転車において物体の認識技術は非常に重要だ。搭載されたセンサーはさまざまな物体を検知するが、その情報をAIが解析してそれぞれの物体が何なのかを特定できなければ、自動運転システム側が適切な運転操作を決めることができない。自動運転車が本格的に実用化されるまでには、こうした認識の「揺らぎ」は極小化する必要がある。
今回の調査を通じて、改めて認識技術に関する課題があぶり出された形だ。各社の技術革新によるこうした課題の解決が待たれる。
【参考】関連記事としては「【最新版】自動運転の最重要コアセンサーまとめ LiDAR、ミリ波レーダ、カメラ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) August 29, 2018