内閣府SIPの2019年度配分額、「自動運転」が最高額の31.2億円に

レベル3実現のための基盤構築



内閣府が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」の需要事項を審議・検討するガバニングボードが2019年2月末に開かれ、課題ごとの配分額が決められた。配分額の総額は220億8000万円で、配分額が最も大きかったのが「自動運転(システムとサービスの拡張)」で31億2000万円だった。


「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」への配分が次に大きく、30億円となった。その後は金額が大きい順に、「革新的深海資源調査技術」が26億4000万円、「IoT 社会に対応したサイバー・フィジカル・セキュリティ」が22億円、「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」や「光・量子を活用したSociety5.0実現化技術」などが20億円となった。

2019年度のSIPの「自動運転(システムとサービスの拡張)」では、トヨタ自動車・先進技術開発カンパニーフェローの葛巻清吾氏がプログラムディレクターを務める。

研究開発計画の基本事項としては「自動運転に係る激しい国際競争の中で世界に伍していくため、自動車メーカーの協調領域となる世界最先端のコア技術(信号・プローブ情報をはじめとする道路交通情報の収集・配信などに関する技術等)を確立し、一般道で自動走行レベル3を実現するための基盤を構築し、社会実装する」と定められている。

詳しい内容は「平成31年度戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の実施方針」からダウンロード可能だ。




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