株式会社NTTドコモは2019年3月26日、オンデマンド交通システム「AI運行バス」の提供を4月1日から全国で開始すると発表した。提供対象は「法人」。提供価格は車両台数などにもよるが、初期導入費用は50万円、月額利用料が18万円からだという。
AI運行バスはその名の通りAI(人工知能)システムを搭載しており、AIが利用者からの乗降リクエストを処理し、効率的な車両とルートの組み合わせをリアルタイムに算出する。乗客はスマートフォンのアプリや電話でAI運行バスを利用可能だという。
NTTドコモはこれまで東京都内を始めとした全国各地での実証実験を通じ、AI配車機能の確立に取り組んできた。発表によれば、これまで実証実験で延べ9万人を輸送した実績があるという。
同社は報道発表で、「『AI運行バス』の提供により、移動利便性向上と地域経済活性化など社会課題解決に貢献していきたい」とした上で、導入目標については「2020年度末までに100エリアでの導入をめざしてまいります」としている。
このほかNTTドコモは同日、九州大学伊都キャンパスでAI運行バスの商用提供を開始することも発表している。
【参考】関連記事としては「横浜MaaS「AI運行バス」、NEDOとドコモが実証実験スタート」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 10, 2018