乗り換え案内サービス「駅すぱあと」を運営する株式会社ヴァル研究所(本社:東京都杉並区/代表取締役:菊池宗史)は2019年7月5日までに、日本初となるMaaS(Mobility as a Service)向けの複合経路検索API(Application Programming Interface)「mixway API」をリリースすることを発表した。
ヴァル研究所はMaaSサービスの実現のために、複数の交通サービスに対応可能な経路検索システムが必要だと考え、シェアサイクルと公共交通を組みあわせて経路検索できる「mixway(ミクスウェイ)」などでMaaSの実証実験を進めてきた。
今回リリースしたmixway APIは、さまざまな交通サービスを組み合わせたmixwayの経路検索機能をアプリやウェブサイトに組み込むことができるシステムだという。経路検索機能や料金計算機能などを自社サイトやアプリに組み込むことで、MaaSアプリを一から開発するコストを軽減することが可能だ。浮いたコストで配車予約機能や割引クーポンといった独自コンテンツの開発を進めることができる。
【参考】関連記事としては「ヴァル研究所のMaaS系複合経路検索サービス「mixway」、札幌のシェアサイクル「ポロクル」との連携再開」も参照。
mixway APIのルート検索は鉄道やバスなどの公共交通とシェアサイクルを標準装備していて、さらに事業者の都合に合わせて新しい交通サービスを追加して拡張することが可能だという。オンデマンドタクシーやバスといった配車システムとの連携や、料金計算にも対応できる。
MaaSはサービスの統合具合に応じてレベル0〜4の5段階に分けられている。mixway APIの基本的な機能はレベル1の「情報の統合」にあたるようだが、カスタマイズ次第ではレベル2の「予約、決済の統合」にも対応できるようだ。今後のアップデートで定額料金制などレベル3以上への対応にも期待したい。
【参考】関連記事としては「MaaSレベルとは? 0〜4の5段階に分類」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) February 21, 2019