竹中工務店が発表したある技術が興味深い。2019年6月24日までの発表によれば、車両での走行が可能な振動発電ユニットを全国で初めて開発し、超省電力LED照明と組み合わせた道路埋込型の「車両誘導システム」を既に実際の商業施設で初導入したという。
このシステムは、振動で発生したエネルギーを電力に変換するという技術を活用したものだ。竹中工務店は大阪のセイリツ工業などとともに、車の振動エネルギーを直接発電機に伝達することで高い発電力を実現させたという。
沖縄県浦添市の商業施設で導入された車両誘導システムは、振動発電ユニットの上を車が走行すると、「止まれ」と書かれた停止線に合わせて埋設された照明が発光するというものだ。
自動運転時代が到来すると路車間通信の必要性が増し、道路にはさまざまな機器が設置されたり、埋め込まれたりする可能性が出てくる。こうした将来が予測される中、竹中工務店などが開発した電力の「自給自足」システムは一層注目を集めていきそうだ。
【参考】関連記事としては「米アップル、自動運転での隊列走行で電力共有できる技術で特許取得」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) October 31, 2018