国土交通省はこれまで、道の駅を拠点とした自動運転サービスの展開に向け、各地で実証実験を実施してきた。この取り組みがいよいよ実証実験の段階から一歩進み、商用化されることになった。
国土交通省の発表によると、秋田県上小阿仁村の道の駅「かみこあに」で11月30日から商用サービスを展開する。ヤマハ発動機製の7人乗り車両を使い、電磁誘導線を使った自動運転で道の駅と各集落を結ぶ約4キロを走行するというものだ。
最高速度は12キロ、導入台数は1台で、1回の運賃・運送料は200円と設定される。運営主体となるのはNPO(非営利法人)法人の「上小阿仁村移送サービス協会」。走行中は有償の地元ボランティアが同乗するが、運行の監視が主な役割。
この取り組みは、内閣府が主導する「戦略的イノベーション創造プログラム」(SIP)第2期の「自動運転移動サービスの実用化並びに横展開に向けた環境整備」のプロジェクトとして実施される。いよいよ日本でも自動運転技術の活用が商用レベルになりつつあることを感じさせるニュースだ。
道の駅における実証実験は、2017〜18年度にかけて短期で全国18カ所、2018年度以降は全国7カ所で取り組まれてきた。今回商用サービスがスタートする上小阿仁村では、2018年12月から2019年1月にかけても、長期の実証実験が実施された実績がある。
【参考】関連記事としては「いま道の駅が自動運転のサービス拠点として注目を集めている」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) March 4, 2019