「トヨタ×ブロックチェーン」、その狙いは?将来は自動運転でも?

改ざん耐性、仲間作りにおけるデータ共有で活用





トヨタグループ6社で構成する「トヨタ・ブロックチェーン・ラボ」が、ブロックチェーン技術の活用方法の検討と外部連携を加速させている。トヨタが2020年3月23日までに行った報道発表では、ブロックチェーン技術に着目する背景やこれまでの活動の経緯について説明されている。

まずトヨタがブロックチェーン技術に着目している背景としては、ブロックチェーンが「改ざん耐性が高い」「システムダウンしにくい」などの特性を持っていることから、多様な関係者の間で安全なデータ共有を実現できることなどを挙げている。







トヨタは現在、MaaSを含むモビリティ関連サービスでグループ内外の仲間作りを進めている。つまり、こうした仲間作りにおけるデータ共有の鍵となるのがブロックチェーン技術ということであろう。

また、移動や暮らしなどに関するあらゆる「サービス」と自動車や家などのあらゆる「モノ」、そして「お客様」の3者をよりオープンかつ安全につなげる技術としても、ブロックチェーンに注目しているようだ。

出典:トヨタプレスリリース
■検証を進めている主な4テーマは?

報道発表では、これまでの活動の経緯についても説明されている。トヨタ・ブロックチェーン・ラボの設立は2019年4月で、Toyota Motor North Americaなどグループの海外拠点とのグローバルな連携も進めているという。

現在検証を進めている主なテーマとしては、4点が挙げられている。具体的には以下の通りだ。

  • 「お客さま」を軸に、グループ内外のID共通化・契約のデジタル化による利便性向上、お客様自身による情報管理の実現、ポイントサービスへの活用等
  • 「車両」のライフサイクルに関わるあらゆる情報の蓄積・活用を通じた、各種サービスの高度化、新たなサービスの創出
  • 「サプライチェーン」における、部品製造、発送などに関する情報の記録・共有による業務プロセス効率化、トレーサビリティ向上
  • 車両などの資産や権利等、様々な「価値のデジタル化」を通じた資金調達手段多様化への活用と、それによるお客さまや投資家との中長期的な関係構築
■「ブロックチェーン×自動運転」の取り組みにも期待

トヨタはトヨタ・ブロックチェーン・ラボの今後について、「様々なパートナー企業との連携をより拡げ、ブロックチェーン技術の活用可能性追求、ビジネス実装に向けた取り組みを加速していきます」としている。

ちなみにブロックチェーン技術の改ざん耐性の高さは、さまざまなデータをリアルタイムに解析しながら走行する自動運転技術でも注目されており、トヨタの「ブロックチェーン×自動運転」の取り組みにも期待していきたいところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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