自動運転スタートアップのティアフォー、AIの第一人者・松尾豊氏の研究組織と協働

「認知のためのAI技術」の研究に焦点





ティアフォーの加藤氏(左)と東大教授の松尾豊氏(右)=出典:ティアフォー社プレスリリース

オープンソースの自動運転OS(基本ソフト)を開発する株式会社ティアフォー(東京オフィス:東京都文京区)は2020年2月20日、AI(人工知能)研究の第一人者である東大教授の松尾豊氏の研究組織などと協働することを発表した。

ティアフォーが協働するのは、松尾氏の研究組織(松尾研)とAIを活用した事業創造などに取り組む株式会社IGPIビジネスアナリティクス&インテリジェンス(本社:東京都千代田区)=BAI。3者で共同研究に取り組み、目標としては「世界最高水準の自動運転AIの開発」と掲げている。







名古屋大学発のスタートアップとして知られるティアフォーは創業者でCTO(最高技術責任者)の加藤真平氏らが中心となって、オープンソースの自動運転OS「Autoware」の開発に力を入れている。松尾氏は日本ディープラーニング協会の理事長としても知られ、様々な分野におけるAI研究に取り組んでいる。BAI社はスタートアップ企業や大企業に対してビジネスでのAI技術の活用を支援している。

共同研究で焦点をあてるのは「認知のためのAI技術」。3者がそれぞれ有する技術や知見を活用し、共同研究に取り組む。報道発表によれば、その研究成果はAutowareに導入される予定。

ティアフォーは報道発表で「共同研究を通して自社の自動運転技術を強化するとともに、最先端のAI研究に取り組む産学連携体制の構築を目指します」としている。

■ティアフォー加藤氏「産学連携が鍵を握る」と強調

日本ではAI研究の人材が不足していると言われている。そうした中、ティアフォーの加藤氏は「日本が世界と互角に渡り合うためには産学連携が鍵を握る」と強調する。自動運転領域ではAI技術の進化が非常に重要で、加藤氏は「松尾豊教授とティアフォーが組むことで、日本から世界に技術発信できる産学連携体制の構築を先導していきたい」と語る。

共同研究ではティアフォーの自動運転データセットを使い、3次元(3D)空間の物体検出や物体追跡においてディープラーニング技術の応用に取り組む。松尾氏は「自動運転業界を代表するティアフォーが持つデータセットやソフトウェア技術を活かしたディープラーニングの研究には大きな価値があり、松尾研としても大変興味がある」とコメントを述べている。

自動運転業界とAI業界の第一人者がタッグを組んだ形となった今回の協働は、今後の日本における自動運転技術の底上げにも大きく貢献しそうだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
登壇情報









関連記事