ソフトバンク、5G-NRでトラック隊列走行に成功 後続は自動運転

車間距離10m、新東名高速道路で実施



出典:ソフトバンクプレスリリース

ソフトバンク株式会社(本社:東京都港区/代表取締役社長執行役員兼CEO:宮内謙)は2020年3月31日までに、新東名高速道路で次世代通信規格「5G」の新たな無線方式(5G-NR)を活用したトラック隊列走行の実証実験を成功させていたことを発表した。

実証実験は経済産業省と国土交通省の「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、ソフトバンクグループの電気通信事業者であるWireless City Planning株式会社とともに取り組まれた。







実証実験は新東名高速道路の約20キロの区間で行われた。高信頼・低遅延が特徴の5G-NRによって隊列走行するトラック車両間で制御情報を共有し、目標車間距離を10メートルに定めて後続車両の自動運転を行うことに成功したという。区間内にはトンネルも含まれていたという。

両社は今後もトラック隊列走行の実験を推進していく。

■省人化と安全性や運行効率の向上に向けて

トラック隊列走行の実証実験は最近盛んに行われている。EC需要が世界的に拡大している中、物流業界ではドライバー不足が深刻化している。そんな中、自動運転技術を活用したトラック隊列走行が可能になれば、省人化などにつながる。

日本においてソフトバンク以外には、豊田通商やベンチャー企業の先進モビリティなどがトラック隊列走行に関する研究開発や実証実験に取り組んでいることで知られる。

配送需要は今後ますます増大する。新型コロナウイルスの感染拡大でECの利便性に改めて気付いた人も少なくないはずだ。トラック隊列走行の実用化に向けた取り組みは、待ったなしの状況だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









関連記事