SIP第2期、羽田空港地域で自動運転の実証実験がスタート!

磁気マーカーを活用した自動運転の実現など目指す

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戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期「自動運転(システムとサービスの拡張)」の東京臨海部実証実験として、羽田空港地域において実証実験などの取り組みが2020年6月11日までに始まった。

SIPは内閣府総合科学技術イノベーション会議が主導して取り組む国家プロジェクトだ。自動運転の基礎研究や実用化・事業化を見据えた研究開発を、産学官連携で推進している。

■実証実験の詳細は?

このほどスタートした実証実験は羽田空港第3ターミナルビルと羽田空港跡地第1ゾーンをつなぐ公道が舞台だ。

磁気マーカーやITS無線路側機を活用した公共車両優先システム(PTPS)、高精度3次元地図などを利用し、バスの定時性の向上や磁気マーカーを活用した自動運転の実現、緩やかな加減速やバス停への正着制御などを検証する。

実証実験の成果は次世代型公共交通システムの展開に役立てられ、報道発表では「全ての人に優しく快適な運転自動化レベル4相当の次世代型公共交通システム等の実現を目指しています」とされている。

使用される磁気マーカー=出典:内閣府プレスリリース
■国外に向けても成果をアピール

内閣府主導の今回の実証実験はいわば日本を代表する自動運転関連の取り組みだ。国外に向けても一連の東京臨海部実証実験の成果をアピールしていくという。

日本における自動運転社会の到来に向けて重要な役割を担う今回の実証実験。成果に期待したい。ちなみに東京臨海部実証実験には以下の29機関が参加している。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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