小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区/取締役社長:星野晃司)は2020年8月25日までに、自社開発するMaaSアプリ「EMot(エモット)」において、人工知能(AI)技術を活用した新機能「周遊プランニング」の提供を2020年内をめどに開始することを発表した。
EMotは、小田急電鉄が開発を進めているオープンな共通データ基盤「MaaS Japan」を活用したMaaSアプリで、複合経路検索機能や電子チケットの発行機能などが実装されている。
これまでに観光型MaaSや郊外型MaaSの実証実験でEMotが活用され、2020年2月には静岡県浜松市で開催されたグルメイベントでもEMotが導入されるなど、いま話題のMaaSアプリだ。
現在は「複合経路検索」と「電子チケットの発行」の2つの機能を備えている。新たに周遊プランニング機能が追加されることで、観光地での新たな楽しみ方を提案できるアプリとしてアップデートされる予定だ。
■「移動」と「お出かけコンテンツ」の一体化が進む
周遊プランニング機能では、ソフトウェア開発企業のミックウェア社が提供するおすすめスポット提案サービス「BeatMap」と従来のMaaS機能が連携する。
旅が始まる前の「旅マエ」機能としては「写真による話題のお出かけスポットの提案」「『周遊プラン』の提案」などがあり、旅の最中の「旅ナカ」機能としては、周遊プランをベースにした移動サポート機能などがあるという。
周遊プランニング機能は2020年内をめどに江の島・鎌倉エリアで提供が開始される予定だ。同一アプリ内における「移動」と「お出かけコンテンツ」の一体化がますます進んでいくことになりそうだ。
【参考】関連記事としては「MaaSアプリ、まとめて解説!新潮流、国内で続々リリース!」も参照。