「自動運転の目」LiDAR内蔵のランプ開発へ 小糸製作所、米Ceptonの株式取得

5000万ドルの出資を発表

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自動車用照明製造大手の株式会社小糸製作所(本社:東京都港区/取締役社長:三原 弘志)は2020年2月5日、「自動運転の目」と呼ばれるセンサーのLiDAR(ライダー)を製造・販売する米Cepton Technologies(セプトン・テクノロジーズ)の株式を取得したことを発表した。

報道発表によると、セプトン・テクノロジーズへの出資額は5000万ドル(約55億円)。セプトン・テクノロジーズは2016年4月に設立したカリフォルニアに本拠地を置く企業で、小糸製作所とは2018年5月から共同研究を実施してきた経緯がある。

セプトン・テクノロジーズはLiDAR大手のVelodyne Lidar(ベロダイン・ライダー)の元エンジニアが設立したスタートアップで、低価格帯のLiDAR開発を進めていることでも知られる。2018年7月には200ドル(約2万2000円)台のLiDARの販売を目指していることが明らかになり、注目を集めた。

■LiDAR機能内蔵のランプを開発へ

小糸製作所は自動車用の照明器の開発・製造が主な事業だが、最近ではセンサーの開発にも力を入れてきた。その一環でこれまでセプトン・テクノロジーズともLiDARの開発で協力しており、今回の株式取得について「高性能LiDARの実用化に向けて関係強化を図ることといたしました」としている。

セプトン・テクノロジーズのLiDARは特に遠距離の検知性能に強みがある。広範囲の検知や高解像度の検知でも独自技術を有しており、耐久性を重視するためにシンプルな構造にしていることも特徴とされる。

具体的には両社は今後、小糸製作所の照明器技術とセプトン・テクノロジーズのLiDAR技術を組み合わせ、センサー機能を搭載したランプを自動運転車やADAS(先進運転支援システム)を搭載する車両向けに開発・実用化していくようだ。

小糸製作所はヘッドランプ内蔵型の小型LiDARの開発を、ドイツ企業のBlickfeld社と共同検討していることで知られる。

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