風前の灯の「屋台」、AI自動運転時代にブーム再び?!

次世代技術のさまざまな可能性





もはや日本では「屋台」を見掛けることが少なくなった。風前の灯火だ。ただ自動運転時代にはこの文化がやや違った形で再ブームとなるかもしれない。







屋台が日本から少なくなりつつある理由には、道路使用許可や食品営業許可などを取得することが難しいといった理由もある。特に食品営業許可の要件をクリアするためには衛生設備への配慮が必要となり、初期費用も維持費も馬鹿にならない。

また深夜営業をする店舗が昭和のころに比べて増え、採算性を保つことが難しいといった理由もある。屋台を移動させる手間などの問題もあり、こうした法規制や収益性を考えるとあえて新規参入しようという人も出てきにくいだろう。

ただ自動運転技術が確立されれば、屋台文化がかつてとは少し違った形で盛り上がるかもしれない。

■次世代の屋台とはどういうもの?

では将来誕生する可能性がある次世代の屋台とはどういったものなのか。推測の域は超えないことにあらかじめご了承頂きたいが、想像できるのが自動運転で走行可能な「キッチンカー」的な形態だ。

自動運転でキッチンカーが移動できれば、調理をしながら移動することができ、屋台を引くといった手間も掛からない。トヨタが開発している自動運転EV(電気自動車)「e-Palette」のように広い車室を備えていれば、衛生設備なども導入しやすい。

アプリでこうした自動運転屋台を呼べるようにすれば、なおさら収益的にも手間的にもグッドだ。最近では複数の予約・注文に対して走行ルートを最適化するAI(人工知能)技術などが開発されており、こうした技術が導入されれば、調理をする人は次の到着時刻に合わせてラーメンなどを出せる準備さえしておけばいい。

手間が減るということは人件費なども減らすことができるということだ。その分、食材や料理の手間に費用や人的コストをかければ、固定型のレストランに負けない料理で勝負することができるかもしれない。

■自動運転技術に秘める可能性

このような「屋台2.0」は従来のラーメン屋台のような風貌にはならないかもしれないし、一カ所に屋台が集まって屋台村を形成するような形にはならないかもしれないが、日本人にとって屋台がノスタルジックなものであることも考えれば、「自動運転屋台」には結構人気が集まるかもしれない。

自動運転屋台が登場するかブームになるかは未知数だが、自動運転技術について知れば知るほど、こうした可能性もあるなとついつい考えをめぐらせてしまう。

【参考】関連記事としては「自動運転社会の到来で激変する9つの業界」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。同業上場企業とのJV設立や複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立。設立3年で、グループ4社へと拡大し、デジタル系事業開発に従事している。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も集まる存在に。
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