AIドラレコアプリ引っさげ、MONETコンソーシアムに加盟 ビッグデータ化し自動運転で活用

ニューラルポケット、加盟企業との取り組みに期待



出典:ニューラルポケット社プレスリリース

独自のAI(人工知能)技術開発を手掛けるニューラルポケット株式会社(本社:東京都千代田区/代表取締役:重松路威)は2019年12月6日までに、ソフトバンクとトヨタ自動車などの共同出資会社であるMONET Technologiesが設立した「MONETコンソーシアム」に加盟したことを発表した。

加盟は12月4日付。MONETコンソーシアムは、多様な業界・業種の企業間の連携により、次世代モビリティサービスの推進や移動課題の解決などを目指している組織だ。


一方でニューラルポケットは、画像や映像を解析する独自のAI技術の研究開発と事業化を手掛ける企業である。モビリティ領域やスマートシティ領域においてインフラ業界や製造業界、小売業界などの企業へソリューションを提供している。

では今回ニューラルポケットがMONETコンソーシアムへ加盟することで、どのような取り組みを進めるのか。

■道路情報の収集と活用、連携企業と推進

ニューラルポケットはMONETコンソーシアムの加盟に関する発表と同時に、AI搭載のドライブレコーダーアプリ「スマートくん」のリリースを発表している。このアプリはスマートフォン向けで、アプリをダウンロードしたスマホを車内に取り付けるだけで、スマホを「高性能ドライブレコーダー」として使えるという便利なものだ。

同社はこのアプリを使って道路上のさまざまなデータを取得し、こうしたデータを個人のプライバシーに紐付けない形でビックデータにし、付加価値をつけて活用する方法を検討しているようだ。集めるデータは例えば、倒木や落下物などの情報や道路の混雑状況だという。


同社はMONETコンソーシアムへの加盟に関し、取り組み内容として「自動運転の実現に向けた環境データ整備」などを挙げており、こうした集めたビッグデータを自動運転に役立てていくことも視野に入れているとみられる。MONETコンソーシアムの加盟企業や自治体と連携すれば、よりデータの収集やデータの活用も促進される。

■「1+1」を「2」以上にする連携に期待

MONETコンソーシアムにはさまざまな業種の企業が既に400社以上加盟しており、別な強みを持った複数の企業が連携することで「1+1」が「2」以上になるような相乗効果が期待できる。今回のニューラルポケットとほかの加盟企業との取り組みが楽しみだ。


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