
Google系Waymo(ウェイモ)が、ロボタクシー事業のグローバル展開に向けて50億ドル(約8000億円)規模の資金を借り入れたことが明らかになった。
同社は、近年、自動運転配車サービスの拡大を性急に進めており、従来からの株式による資金調達だけでは資金が足りず、巨額の借入につながったとみられる。
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■プライベート・デットによる調達
今回の借り入れは、「プライベート・デット調達」という手法を使って実施した。通常の借入とは違い、銀行を介さないで直接投資ファンドなどから資金を調達する手法だ。
Waymo社に対しては、金融大手ゴールドマン・サックスが主幹事を務め、ブラックストーンやPIMCOなどの大手ファンドが融資に参画した。
ロボタクシーに対する旺盛な需要を背景に、当初30億ドルを予定していたが、それを超える50億ドルへと融資枠が拡大した。

■資金調達戦略の大きな転換
従来、Waymoは親会社Alphabet/Googleをバックに、株式発行により莫大な開発資金を賄ってきた。
今年初めには企業価値1260億ドル(約20兆円)もの評価額をつけ、160億ドル(約1兆6000億円)の株式調達を完了した。
しかし、事業の急速な規模拡大に伴ってさらなる資金需要が発生し、今回のプライベート・デット調達を行った格好だ。今回の調達資金は、主に無人タクシーサービスの営業エリア拡大に投入される。
■アジアや欧州を見据えた海外展開
Waymoは現在、カリフォルニア州ロサンゼルスやテキサス州オースティンなどの都市では本格的に稼働中だ。
2026年の今年、そして2027年はネバダ州ラスベガスやミシガン州デトロイトへも進出し、すでに全米15都市以上へと展開速度を加速することを決めている。
拡大の波は米国内に限らず、世界規模でも進めている。2026年中には英国ロンドンで自動運転の運行開始を計画するほか、日本やシンガポールといったアジア諸国への進出準備も本格化する。
日本では、東京都内での走行実証テストが進められており、アジア市場の開拓に向けた強力な足がかりを着実に築きつつある。

■【まとめ】競争の激しさ増す
同社の運行実績も急速に成長している。2025年の有料乗車数は約1500万回と前年の3倍近くにまで達した。現在は毎週約40万回の乗車を提供しているが、今年末までに週100万回という巨大な数値目標を掲げている。
次世代専用車の量産やアリゾナ州の生産拠点拡張を進め、車両供給能力の倍増も図っている。
一方、ロボタクシー市場の競争は激しさを増している。Amazonが支援するZooxや、安全員同乗で後を追うTeslaなどがWaymoが築こうとしている市場に参入してきている。
Waymoのシステムは、高価なLiDARや各種センサーに多く依存している。そのため車体コストが高くなりがちで、そのコストの削減や高金利な負債の返済といった収益化に対する挑戦も今後は課題となる。
【参考】関連記事としては「Google/Waymo(ウェイモ)のロボタクシー・自動運転戦略 東京展開はいつ?」も参照。













