テスラのロボタクシーが事故!お相手は「トヨタ車」

レストラン駐車場でカムリに接触

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ついに2025年6月22日に悲願の自動運転タクシー(ロボタクシー)の運行をスタートした米EV(電気自動車)大手のテスラ。サービス開始から半月ほどが経過したが、交通事故を起こしていたことが判明した。米メディアは「初めての事故」と報じた。

テスラのロボタクシーが駐車場から出ようとした際に、停車中のトヨタ「カムリ」にゆっくりと突っ込んだという。その後、テスラ車両は同社のスタッフが手動運転し移動させなければならなかった。事故は非常に軽微なものではあったものの、早急な安全対策が望まれる。

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■ロボタクシーの「初の事故」

テスラが起こした衝突事故は、テスラに特化したYouTubeチャンネル「Dirty Tesla」を運営するChris氏により明らかになった。テキサス州オースティンでロボタクシーサービスを開始したテスラだが、最初の段階では利用できるのは限定されたユーザーのみとなっている。

Chris氏は、初期のロボタクシートライアルに参加するために招待されたメンバーの1人だ。これまでに50回以上ロボタクシーに乗車し250マイル(約402キロ)以上を走行したが、事故が起きたのはこれが初めてだったという。

今回の事故について時系列に沿って説明する。事故は、夜間にテスラ車があるレストランの駐車場に進入しようとした際に発生した。この駐車場は、進入路の両側に停車中の車両があるため、走行が少々難しい場所であったようだ。

Chris氏は事故の前にテスラのロボタクシーに乗ってそのレストランを昼間に訪れた際、テスラ車が片側のレンガの壁に不必要に近づきすぎているという、少しおかしな挙動に気づいたという。反対側には十分なスペースがあったため、なぜ片側に寄りすぎているのか、同氏は疑問に思った。

そのため再度ロボタクシーで同じ場所に向かい、どのような動きをするのか調べてみた。2回目の訪問ではロボタクシーはスムーズに走行し、片側の壁に近づきすぎるということもなかった。1回目の不安定な走行が改善された様子をYoutubeでも紹介しようと、Chris氏は今度は夜にレストランに行くことにした。

■タイヤがカムリのドアにぶつかる

3回目にレストランに向かう際は他のテスラ愛好家たちも同行し、ロボタクシーの走りを一緒に体験することになった。テスラ車は問題なく自動運転走行し、レストランの駐車場入口に到着した。

しかしこれまでとは違い、進入路の両側には車が停まっており、テスラ車が駐車場に入るには狭い隙間しかなかったという。そのためテスラ車は狭い道を進むのをあきらめ、Chris氏らに「運行を終了するので車を降りてください」と通知し、乗客は車両から降りた。

その後、テスラ車は狭い進入路から出ようとする動きを始めたが、なぜかハンドルを左いっぱいに切り、すぐ先にいたカムリに向かって直進し始めた。カムリに衝突するかに見えたテスラ車だが、急停止し事なきを得たかのように見えた。しかし再び動き出し、そのままカムリにゆっくりと突っ込んで接触してしまった。その後、ハザードランプが点灯し、テスラ車は動きを止めた。

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なおテスラは現在、ロボタクシーサービスを完全ドライバーレスで行うことはせず、助手席にセーフティドライバーが乗り込むという方針を取っている。Chris氏はそのセーフティドライバーが衝突直前で運転に介入し、カムリにぶつかる前に停止することができたと思ったという。

しかしカムリの運転手が降りてきて調べたところ、テスラ車のタイヤがカムリのドア部分に接触していることが分かった。最終的にはセーフティドライバーが運転席に移動し、他の車が去った後にテスラ車を運転して帰っていった。

■Googleにかなりの遅れをとるテスラ

現在テスラが行っているロボタクシーは限定されたエリアのみを走行し、助手席にはセーフティドライバーが座り、遠隔監視もするという、この上なく安全に配慮された方法を取っている。それに対し、2018年に世界で初めてロボタクシーサービスを商用化したGoogle系の自動運転開発企業Waymo(ウェイモ)は、完全ドライバーレスでの走行を行っている。

つまり、テスラの自動運転レベルはかなり初歩と言っていい段階にある。この状況で軽微とはいえ事故を起こしたとなると、CEO(最高経営責任者)であるイーロン・マスク氏が掲げる「完全自動運転」までにはかなり遠い道のりになるかもしれない。同社の技術改善が期待される。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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