現在、タクシードライバーの需要が急増している。アフターコロナの観光需要増加やインバウンドに対応するためだ。特に都市部や観光地ではタクシー不足が深刻な問題となっていることから、好待遇でタクシードライバーを募集している会社がたくさんある。
タクシードライバーとして働くためには、どんなことが重要なのだろうか。必要な資格などについて詳しく説明する。
ドライバー転職支援サービス
【参考】関連記事としては「タクシードライバー・運転手になるには?資格は必要?年齢制限はある?」も参照。
記事の目次
■タクシードライバーには誰でもなれる?
タクシードライバーは学歴や性別、年齢、経験を問わず、必要な資格やスキルを取得することでなることができる。そのため、どんな人でも働けるチャンスがある。ただし長時間車を運転するため、健康管理には特に気をつけよう。
なおタクシードライバーの求人は、「未経験可」としていることがほとんどだが、タクシードライバーや送迎ドライバー、バスドライバーなどの経験があれば優遇される場合もある。
■必要な資格やスキルはある?
タクシードライバーとして働くためには、必ず「普通自動車第二種運転免許」を取得する必要がある。二種免許をまだ取得していない場合、タクシー事業者が資格取得費用を負担していることが多い。
二種免許は、タクシーやバスなどの営業用旅客自動車を運転するための免許だ。一種免許との違いは、「お客を乗せて走ることができるかどうか」という点になる。
二種免許には大型・中型・普通・大型特殊・牽引の5種類があり、タクシードライバーとして稼働するためには普通二種免許を取得する必要がある。なお中型二種免許や大型二種免許を所有していれば、普通二種免許も兼ねることできる。
またタクシー独特の運転技術を習得する必要があるが、入社後の講習で学ぶことができる。かつては特定の地域で地理試験も受ける必要もあったが、2024年2月に廃止された。タクシードライバー不足が深刻化しており、地理試験が人材確保の障壁となっていることが背景にある。
ただし地理試験を廃止したことにより、タクシードライバーの地理的知識不足も懸念されているため、独自の地理的研修を行っているタクシー会社もある。
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■年齢制限はある?
タクシー会社では「年齢不問」でドライバーを募集していることがほとんどだ。アルバイトでの雇用の場合は、学生でも可としていることもある。ただし二種免許の試験を受けるにあたり、19歳以上であり、普通免許等を受けていた期間が通算して1年以上という条件がある。
「シニアドライバー歓迎」と募集要項に記載があるタクシー事業者も多いが、65歳の定年制などを設けている会社もある。定年後も再雇用で働き続ける人も多い。そのため、どんな人でも働けるチャンスがある。
【参考】関連記事としては「タクシードライバー・運転手、「未経験」だと無理?向いている人は?」も参照。
■学歴は関係ある?
ほぼ全てのタクシードライバーの求人で「学歴不問」としている。学歴による給与格差などもなく、頑張った分だけ収入が増えるというやりがいのある仕事だと言える。
■タクシー運転手になるまでの流れは?
タクシードライバーとして働く形態としては、「法人タクシー」と「個人タクシー」がある。個人タクシーを開業するためには、法人タクシーで経験を積む必要があるため、ここでは法人タクシーに就職・転職する方法について順を追って説明する。
タクシードライバーの仕事を探す
求人を見つける方法としては、主に「ハローワークを利用」「タクシー会社の求人に直接応募」「ドライバー転職支援サービスを利用」の3つがある。
現在就業中で、タクシードライバーへの転職を考えている場合は、登録や書類提出、面接設定などをオンラインで行うことができるドライバー転職支援サービスの活用がおすすめだ。
ドライバー転職支援サービス
タクシー会社へ履歴書提出・面接
直接またはハローワーク、ドライバー転職支援サービス経由で応募し、書類選考や面接に進む。通過して諸手続が済むと入社となる。
二種免許を取得
普通二種免許の取得は一種免許と同様、学科試験と技能試験(実技試験)の2つを受ける必要がある。二種免許は一種免許と違い、お金を取ってお客を乗せて運転することになる。そのため一種免許より高度なレベルの知識や運転技術が求められる。
教習所に通わずに運転免許試験場で学科試験と技能試験を受験し、二次免許を取得する「一発試験」という方法もあるが、教習所に通うのが一般的だ。免許取得費用をタクシー会社がサポートしている場合も多いため、応募先を選ぶ際はよく確認しておこう。
【参考】関連記事としては「タクシードライバー・運転手に転職する方法は?仕事はキツい?」も参照。
タクシー会社の研修を受講
接客・法令等の研修や、教習車を使った実地研修のほか、地理に関する研修も行う。営業所に配属後は、教育担当者を助手席に乗せて研修を行う。また事故を起こした運転者や初任運転者、高齢運転者など特定の対象者は「運転者適性診断」を受ける必要がある。
研修中の給与は、日当が支払われることがほとんどだ。日当(日給)は1万円に設定している会社が多いようだ。
勤務開始
上記の研修などを経て、いざ勤務スタートとなる。乗務デビュー後も定期的にフォローアップ研修を行っているタクシー会社もある。
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■【まとめ】タクシードライバーに転職するなら今
タクシードライバーの需要に伴い、年収が上がる傾向となっている。歩合制が基本のため、頑張った分だけ収入アップが見込めるというのがタクシードライバーのメリットの1つだ。求人は数多くあるため、募集要項をよく確認し、条件や待遇が少しでも良い会社への転職を目指そう。
【参考】関連記事としては「タクシードライバー・運転手になるには?資格は必要?年齢制限はある?」も参照。