自動運転OS開発などを手掛けるティアフォーの業績が好調のようだ。代表取締役社長CEO(最高経営責任者)である加藤真平氏がX(旧Twitter)に投稿した内容によると、最新決算(2023年10月〜2024年9月)における売上は、前年度比2.5倍になったという。
同社の2022年10月〜2023年9月期の売上高は12億9,479万円。単純計算してその2.5倍となると、最新決算での売上高は32億5,000万円ほどになる。
自動運転タクシー(ロボットタクシー)の実用化に向けて実証実験を進めているなど、自動運転の実装に積極的に取り組むティアフォー。日本の自動運転開発を率いている同社の勢いはますます増しているようだ。ただし前年度の当期純損失は約37億円を計上している。この赤字がどこまで回復しているかも気になるところだ。
編集部おすすめサービス<PR> | |
車業界への転職はパソナで!(転職エージェント) 転職後の平均年収837〜1,015万円!今すぐ無料登録を |
|
タクシーアプリなら「GO」(配車アプリ) クーポン超充実!「実質無料」のチャンスも! |
|
新車が月5,500円〜!ニコノリ(車のカーリース) 維持費コミコミ!頭金は0円でOK! |
|
自動車保険 スクエアbang!(一括見積もり) 「最も安い」自動車保険を選べる!見直すなら今! |
編集部おすすめサービス<PR> | |
パソナキャリア | |
転職後の平均年収837〜1,015万円 | |
タクシーアプリ GO | |
クーポンが充実!「乗車無料」のチャンス | |
ニコノリ | |
新車が月5,500円〜!頭金0円でOK! | |
スクエアbang! | |
「最も安い」自動車保険を提案! |
■最新決算の売上高が前年度比2.5倍に
加藤真平CEOはX(旧Twitter)に「ティアフォーのFY24決算、売上は前年度比で2.5倍でした!FY23決算も売上は前年度比で2倍だったので事業は順調に成長しています」と2024年10月に投稿した。
ティアフォーのFY24決算、売上は前年度比で2.5倍でした!FY23決算も売上は前年度比で2倍だったので事業は順調に成長しています💪💪💪
— Shinpei KATO (加藤真平) (@ShinpeiKato) October 1, 2024
ティアフォーの事業年度は、10月〜翌年9月となっている。最新の決算資料はまだ公開されていないが、加藤CEOが言うには、2023年10月〜2024年9月決算における売上高が前年度から2.5倍に拡大しているという。
なお過去4期の売上高の推移は以下の通りとなっている。
<売上高の推移>
・2019年10月〜2020年9月:5億6,114万9,000円
・2020年10月〜2021年9月:7億2,178万6,000円
・2021年10月〜2022年9月:7億8,397万7,000円
・2022年10月〜2023年9月:12億9,479万3,000円
自動運転などの先進技術には多額の研究開発費が投入されるため、一般的には収益化まである程度の年数を要することが予想される。
■東京都内でロボットタクシーの実装を計画
ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発・普及を目的に設立された名古屋大学発のスタートアップだ。「自動運転の民主化」をビジョンとし、Autowareの国際標準化を推進する業界団体「The Autoware Foundation(AWF)」を設立するなど、世界を視野に入れた事業展開を進めている。
同社は、従来のタクシー配車が困難な時間帯および経路を対象に、自動運転レベル4水準のロボットタクシーによる新たな移動サービスの提供を行う計画を発表している。東京・お台場の複数拠点間でサービス実証を行い、2024年11月から交通事業者と共同で事業化を目指す。その後、段階的に区画と拠点数を拡張し、2025年にはお台場を含む東京都内の3カ所、2027年には都内全域を対象にサービスを展開していく予定となっている。
2024年7月には、データ共有による自動運転のAI開発を加速させることを目的に、タクシー大手・日本交通との協業をスタートした。ティアフォーが開発したデータ記録システム(Data Recording System:DRS)を搭載した車両を用いて共同でデータを収集し、大規模な共有データ基盤の構築を推進していくという。
【参考】関連記事としては「東京に自動運転タクシー!トヨタ車で11月事業化へ ティアフォー発表」も参照。
■ティアフォーの最新決算に注目
スピード感を持って事業を進めるティアフォー。2024年10月には、Autowareを活用した自動運転システムやソフトウェア定義型自動車の領域において、日立Astemoとの共同開発を開始した。
また長野県塩尻市の一般道において、運転者を必要としない自動運転システム「レベル4」の認可を取得したことを発表した。歩行者と一般車両が混在する環境下の一般道において、車両最大時速35キロでの走行によるレベル4認可は全国初となった。
いすゞやスズキとも資本業務提携を行っているティアフォー。今後の取り組みのほか決算発表にも引き続き注目だ。
【参考】関連記事としては「自動運転企業の筆頭格!ティアフォー、売上8%増の7.8億円 損失は39億円に拡大」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)