自動運転要員やライドシェア運転手!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2024年5月】

セネック東日本、第一フジタクシー・・・



日本版ライドシェアが先行エリアで始動してから1カ月以上が経過した。最近ではライドシェアドライバーの求人も増えている印象だ。


自動運転車のテスト走行の際のドライバーやオペレーターの求人も増えている。開発にあたる技術者の求人も引き続き多い。自動運転は開発から実際に走行させる段階へと移行しつつある。

自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2024年5月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

■セネック東日本:自動運転バスオペレーター

自動車運行管理をトータルサポートするセネック東日本は、羽田イノベーションシティ内を循環する自動運転バスのオペレーターを募集している。イノベーションシティと空港を結ぶシャトルバス運行の業務になるという。

応募の際は普通免許または中型限定解除免許が必要で、普通免許の場合は入社後に費用を会社負担で中型限定解除免許を取得する。入社後は自動運転バスなど業務に必要なトレーニング受けることができるため安心だ。


勤務形態は2交代のシフト制で、車通勤可能となっている。月給は24万1,341円で、時給にすると1,833円になるようだ。試用期間はなく、入社祝金5万円の支給がある。

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■ホンダスタッフィングサービス:自動運転モビリティ実証実験の安全走行ドライバー

ホンダの子会社であるホンダスタッフィングサービスは、人材サービスを手掛けている企業だ。同社は自動運転モビリティの実証実験におけるドライバーを募集中だ。雇用形態は契約社員で、正社員登用ありとなっている。

勤務地は茨城県常総市常総市のアグリサイエンスバレー常総で、自動運転モビリティ試乗体験の際に運転席または助手席で安全管理を行うという業務内容になっている。自動運転モビリティは歩行者がいる環境で走行するため、限られた範囲内を時速約20キロでゆっくり進む。4人乗りのモビリティで、後部座席には一般の試乗体験者が座り乗車するため、運転席と助手席の2名体制で安全監視を行う。


運転免許があれば、特別な運転技術は不要となる。雨天の日は試乗体験がないため、データ入力業務を行うという。試用期間中の時給は1,500〜1,800円、交通費は月額15万円まで全額支給され、休憩を取得した場合は1日580円の昼食補助も出る。先進技術の技術実証実験に関わることができ、AIによるまちづくりに興味がある人におすすめの仕事だ。

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=292529d3690ed8ba

■第一フジタクシー大治営業所:ライドシェア夜勤ドライバー

タクシー事業を展開するフジタクシーグループの第一フジタクシー大治営業所は、ライドシェア夜勤ドライバーの求人を出している。愛知県内で、配車アプリを中心にユーザーからの配車依頼を受け、目的地まで送迎するという業務内容になっている。

普通自動車免許取得後1年以上であれば、経験や年齢、性別不問だ。勤務時間は19:00~翌6:30(休憩2時間26分)で、勤務形態はシフト制となる。基本の月給は30〜95万円。

バスやトラック運転手の経験がある人が、ライドシェアドライバーからスタートしてタクシードライバーへ転向するケースもあるという。

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■TRAILBLAZER:MaaSの自社アプリ企画・新規事業担当

JR西日本グループのデジタル人材子会社であるTRAILBLAZER(トレイルブレイザー)は、デジタルソリューション本部内のWESTER-X事業部において、MaaS領域における事業企画を担う人材を募集している。

これまでの経験に応じて、移動生活ナビアプリ「WESTER」や観光ナビ「tabiwa」の事業企画、または関西MaaSプロジェクトの推進のいずれかを担当する。2025年の大阪万博開催に向け、関西の鉄道6社と共同してMaaSシステムの構築を進めており、MaaSアプリ第一弾のリリースを控えているようだ。

応募にはMaaSやスマートシティ関連の企画系の経験が必須で、コンサルティングファームにおけるサービス企画・プラットフォーム構築の経験や、IT会社などでのDXの事業開発に関する経験があるとなお歓迎される。予定年収は500〜1,200万円、フルリモートワーク可能で居住地不問、フルフレックスとなっている。

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=2b640422c8bc97ab

■自動運転・MaaS実装が本格化

自動運転やMaaSは、企画・開発の段階から本格的な実用化に向けての段階に移ってきている。最新技術の実装に関わりたい人は、今がチャンスかもしれない。

また、ライドシェアドライバーという働き方も新しく出てきた。ライドシェアドライバーは比較的自由度が高く、副業として従事している人も多い。この数年で仕事内容や職種が大きく変化していることを実感する。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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