クルマのサブスクサービスが人気だ。自動車メーカーや保険会社、レンタカー会社、石油会社など、さまざまな業界の企業が参入し、サービスを展開している。具体的には、KINTOやSOMPOで乗ーる、ポチモ、ニコノリなどが人気だ。
実際のところ、クルマのサブスクは利用価値の高い仕組みなのだろうか。「クルマのサブスクはやめとけ」と言う人もいるが、それは正しいのだろうか。結論から言えば、利用するのに向いている人、向いていない人がいる。それぞれ解説していこう。
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【参考】関連記事としては「自動車のサブスク、向いてる人は?メリットは?」も参照。
【参考】関連記事としては「自動車のサブスクとリース、違いは?」も参照。
記事の目次
■クルマのサブスクを利用すべき人
クルマのサブスクは月々の支払いが定額になるサービスだ。定額には、車両本体のほか登録諸費用、税金、保険なども含まれる。またプランによっては車検やメンテナンス、代車、消耗品の補充や交換も含まれる場合もある。この仕組みを利用するのは、どんな人が向いているのだろうか。
マネープランを計画的に立てたい人
クルマを購入する場合、初期費用として一括払いの場合は数十万〜数百万円が必要になる。ローンでも登録諸費用や頭金、中古車では車検代の支払いが必要になるかもしれない。ボーナス時には、ボーナス払いや車検代、税金をあらかじめ取っておいている人も多そうだ。
それらを全て月額にコミコミにしたのがサブスクだ。初期費用がなく、毎月の支出を一定にできるため計画的なマネープランの組み立てができる。
数年単位のみクルマを利用したい人
たとえば転勤期間中の数年や、大学への通学の4年間のみクルマを利用したい場合、購入だと短期間の利用には見合わないくらいの費用が発生する。サブスクは、3年から契約できることがほとんどで、納期も最短2週間程度のものもあり、気軽に利用できる。
契約満了時には「解約」「再契約」「違うクルマで契約」を選べるが、そのクルマをもらえるプランもある。まずは利用してみて、契約満了の際に今後どうするかを考えることができる。そのため免許を取り立てで、どんなクルマが自分に合っているかよく分からない人の、最初のステップとしての利用もおすすめだ。
色んなクルマに乗ってみたい人
数年単位で乗り換えて、さまざまなメーカーや車両タイプに乗ってみたいという人も多いだろう。財力が許せばその都度購入できるが、なかなかそうもいかない場合がほとんどだ。
自動車メーカー系のサブスクの場合は、そのメーカーのみの選択となるが、自動車メーカー系ではないサブスクでは、主な国産メーカー8社(トヨタ・日産・ホンダ・三菱・マツダ・スバル・スズキ・ダイハツ)全ての取り扱いがある。車両タイプもセダンのほかミニバン、SUV、軽自動車、軽トラなど各種取りそろえている。輸入車もラインアップされているサービスもあり、プリウスに3年乗って次はベンツ、といった使い方もできる。
諸手続を自分でやるのが面倒な人
サブスクでは、車両の登録諸手続や税金の支払い、保険契約・支払いなども月額に含まれている。購入の場合、それぞれの手続きや支払いを自力で行う必要がある。初めてクルマを持つ人は、どんなことをすべきかよく分かっていない人も多いだろう。
サブスクを契約すると、全てサブスクの運営会社を介することになるため、それらの手続きが不要になる。車検やメンテナンスも月額に含まれている場合は、どこに車検や修理を頼むかなどを自分で調べる必要がないのも楽な点だ。
■クルマのサブスクの利用をやめておくべき人
サブスクではクルマにまつわる費用が全てコミコミの場合が多く、それが利点である。しかし、完全に自分のクルマになったわけではなく、いずれ返却することになるため所有欲は満たせない。サブスクではなく購入したほうがいいのは、どんな人なのだろうか。
クルマの利用期間が決まっていない人
サブスクでは、最短3年から10年程度の契約というのがほとんどだ。契約期間中に解約する際は、中途解約金が発生する場合がある。せっかく初期費用がないサブスクを選んだのにもかかわらず、中途解約により、場合によっては数十万円単位の解約金を支払うのは、かえって損になる。
クルマを改造したい人
サブスクではカスタム可能なプランもあるが、基本的に個人での改造は認められていない。また、利用開始後にカスタム可能なプランに変更するというのも難しい。乗っていく過程で、好きなようにパーツや内装を変えるといった改造を加えたい人は、購入一択となる。
ただし契約期間満了後にそのクルマをもらえるサブスクサービスもあるため、まずはサブスクで契約期間を利用し、その後自分のものにしてから改造、といったことは可能だ。
予算に制限がない人
さまざまなクルマを短いスパンで乗り換えたい人にとって、多額の初期費用が発生するという課題がある。その問題をクリアできる予算があれば、購入して好きな期間だけ乗って売却、といったサイクルを繰り返すことも可能になる。
ただしサブスクの支払総額を考えると、利用期間によっては購入の方がリーズナブルなため、予算がある人があえてサブスクを利用し、気軽に好きなクルマを3年ごとに乗り換えるという方法も可能だ。
利用したい保険会社やディーラー、整備工場などがある人
サブスクでは、保険会社や車検やメンテナンスを行う自動車販売店が決まっている。元々懇意にしている会社などがある場合は、購入のほうが格段に自由度は高い。またはサブスクでも基本プランのみにして、メンテナンスは自分で行うことにすれば、依頼先を自由に選べるだろう。
■【結論】「やめとけ」は半分正解で半分誤り
サブスクの利用価値が高いかどうかについては、結局のところ「人による」ということになる。初期費用を工面できるか、利用期間はどのくらいかなど、ユーザーの状況はさまざまであるからだ。
全てコミコミのサブスクは、契約が1本化され簡単なため、クルマ初心者におすすめしたい。またあと数年しか乗らないといった免許返納予定のシニアにも適していそうだ。契約後に一定期間を過ぎると、自身で決めた免許返納時に中途解約金なく解約できるオプションが用意されているサービスもある。
中古車のサブスクもあるため、どんなプランがあり、どんな価格帯になっているのか一度検索してみてほしい。
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【参考】関連記事としては「自動車のサブスク・リース、おすすめ厳選13社を徹底比較」も参照。https://jidounten-lab.com/u_46013
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