S.RIDE、「流しは拒否」のアプリ専用タクシーを展開!東京23区などで

ドライバー不足解消の奥の手になるか



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出典:S.RIDEプレスリリース

ソニー系のタクシー配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」はこのほど、「アプリ配車専用車」の運行を開始した。流しの客のためではないタクシー車両だ。グリーンキャブ、国際自動車、大和自動車交通と共同で、東京23区および武蔵野市、三鷹市で展開するという。

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アプリ配車のみに対応するタクシーなら、タクシー運転手としての経験がない人や土地勘がない人でもドライバーとして働きやすい。アプリからの予約の場合、すでに目的地が入力されており経路が分かっているからだ。


これにより、タクシーの運転手不足の課題解消を目指す考えとみられる。同社は、タクシーが不足する時間帯や地域での運行台数を増やす施策として、展開していくとしている。

■S.RIDEのアプリ配車専用車とは?

今回のアプリ配車専用車の運行は、東京都内におけるタクシー供給不足の解消に向けた実証実験として実施する。

具体的には、S.RIDEが保有するアプリ配車の実績データに基づき、タクシー需要が供給を上回る特定の地域や時間帯において、アプリ配車専用車を運行する。それにより、アプリからの配車の成功率を向上させることが期待されている。この実証実験を通してアプリ配車専用車の有用性や課題を検証し、今後の運用について検討するという。

さらに、寿交通とチェッカーキャブ無線協同組合を加えたタクシー会社5社で、乗務員の勤務体制や運行エリアを調整する取り組みも順次開始しているという。S.RIDEはタクシー事業者とともに、タクシー供給不足の早期解決に向けた取り組みを強化していくようだ。


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■日本型ライドシェアにも参入か!?

日本政府は、2024年4月からライドシェアを部分的に解禁することを2023年12月に決定した。タクシー会社が運行を管理し、車両不足が深刻な地域や時間帯に絞って限定で解禁するという内容で、運転手はタクシー会社が雇用する。

この決定を受け、東京都内のタクシー会社で構成される東京タクシー・ハイヤー協会は、2024年4月から都内でライドシェアサービスの開始を目指すことを表明し、ガイドライン案を「日本型ライドシェア」として発表した。

S.RIDEは新制度立ち上げに向け、当局へのアプリデータ提供で協力するとともに、新制度に対応したアプリの開発にも着手している状況だという。どのように日本型ライドシェアに関わっていくのかについては現時点では発表されていないものの、後日詳細が明かされるようだ。

なおタクシーアプリ事業者としては、すでにGOやUber、DiDi、スグクルなどが参入を表明済みだ。


■ライドシェアにどう関わるか、続報が待たれる

アプリを起動してワンスライドするだけで、一番近くのタクシーを呼ぶことができるS.RIDE。手軽さではナンバーワンのアプリと言ってもいいだろう。

現在、需要予測サービスをタクシー事業者に提供するほか、空車で走っているタクシーがつかまりやすい場所をアイコン表示する新機能「バーチャルタクシースポット」をアプリユーザー向けに提供している。

流しのタクシー営業の効率化も併せて支援することで、供給不足の課題解決に貢献していくとしている。都心部でのタクシー不足が深刻化しているいま、タクシー車両とユーザーのマッチングの効率化は非常に重要な視点だ。

S.RIDEの今後の展開と、ライドシェア参入の取り組みに引き続き注目していきたい。

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