新規企業&ベンチャー求人に注目!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2023年10月】

大手系から話題のスタートアップまで

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政府も本腰を入れて取り組む自動運転やMaaS。実用化に向けて、より高度な研究開発のためのエンジニアの求人も増えてきている。

自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2023年10月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

■ソニーグループ:ビークルダイナミクス制御の研究開発者

ソニーグループでは、運転支援・自動運転・駐車支援システムに適用する車両運動やシャシー制御システムの研究開発を担当する人材を募集している。ソニーグループでの雇用だが、ソニー・ホンダモビリティへの出向となる。ソニー・ホンダモビリティは、高付加価値EV(電気自動車)の販売を目指し、ソニーとホンダの折半出資により2022年9月に設立された企業だ。

具体的な業務内容は、技術戦略や商品仕様戦略の策定のほか、システム要求に基づいたコンセプトの構築や要求仕様の策定、アーキテクチャ設計、ソフトウェア仕様の設計、検証・テスト業務となっている。

このポジションでは、高度なセンシングシステムや車両運動制御における顧客価値の創出から実際の車両開発までを一気通貫で行うことで、独自の最先端要素技術やUX(ユーザーエクスペリエンス)を次世代モビリティへと具現化していくプロセスを経験することができるという。

応募には車両運動制御の基礎知識と、自動運転・ADAS(先進運転支援システム)や車両統合制御システムの制御ロジックの開発経験が必須で、英語力も必要になる。勤務地は東京都港区となっている。

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=a02c6e9cff98356e

■Turing:自動運転MLチームのエンジニア

完全自動運転EVの量産を目指すTuring(チューリング)の自動運転MLチームでは、マルチモーダルのLLMを利用した完全自動運転に向けた基盤モデルの作成と、走行データから自動走行が可能な深層学習モデルを作成するためのデータ基盤の整備に取り組んでおり、そのメンバーを募集している。

具体的には、運転環境を理解する基盤モデルの設計やペタバイトスケールのデータレイク基盤の開発、大規模並列学習を可能とするMLOpsの実現、走行データ取得のためのカメラ・車載システムの整備を手掛けるという。

勤務地は千葉県柏市の本社オフィスだが、近々東京駅周辺にオフィスを移転する予定のようだ。

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=b2c2e3ca7fbc1092

■NearMe:アルゴリズム開発やシミュレーター開発のインターン

タクシー相乗りアプリを展開するNearMeは、このサービスを開発するインターンを募集している。CTO(最高技術責任者)のもとでアルゴリズム開発やシミュレーター開発を行うという。

担当する業務は、ルーティングに関する数理最適化アルゴリズムの開発やダイナミックプライシング評価等のデータ分析、事前予約、リアルタイムのシミュレーター開発だ。応募には、1年以上のプログラミング経験があり、最低週10時間以上稼働できることが条件となっている。

基本的にはリモートでの勤務となるが、毎週金曜は出社が必要だという。

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=124bac8d59972f09

■ソフトバンク(MONET Technologies出向):テクニカルサービスエンジニア

ソフトバンクは、同社傘下のMONET Technologiesでテクニカルサービスエンジニアを募集している。MONET Technologiesはオンデマンドモビリティサービスやデータ解析サービスを手掛けているソフトバンクとトヨタの合弁会社で、2018年9月に設立された。

この求人は、自治体・企業向けのMaaSサービス・ソリューションの開発、導入・構築、社会実装に向けてのものとなっている。具体的には、自治体や企業へのMaaSをはじめとするモビリティサービスの開発業務や、顧客へのサービス導入・構築、技術サポート、トレーニングなどの顧客支援業務、顧客への導入に対する効果分析の報告・改善提案など、顧客満足度を高め、利用継続につなげる業務を担う。

応募の際は、市場データ分析や顧客洞察を通じて課題設定やニーズ特定を行う能力、顧客や協力会社とのコミュニケーション能力、ウェブサービスやモバイルアプリに関する技術的な理解が必須だという。勤務地は東京都千代田区で、リモートワークも可能のようだ。

https://jp.indeed.com/viewjob?jk=e6e31c877368b19d

■【まとめ】経験や能力を生かせる求人多数

今回紹介された求人は、関連の知識や経験などが必須となっているものばかりだ。将来有望な分野である自動運転・MaaS分野。挑戦するならいまが絶好のタイミングだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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