この記事では、カーリースの審査基準のほか、審査に落ちる理由、審査が甘い会社はあるのかについて説明する。
車の利用方法として、個人向けにも一般的になりつつある「カーリース」。カーリースは毎月定額を支払い、一定期間車を利用するという仕組みになっている。一括払いで購入するのとは違い、分割払いの際のローン審査のような審査がカーリースにもある。
そんなカーリースの審査は厳しいのだろうか。「落ちる理由」にはどんなものがあるのだろうか。また、審査がない会社や審査が甘い会社はあるのだろうか。
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記事の目次
■カーリースの審査基準は?
カーリースの審査では、明確な基準などは公開されていない。しかし審査で重要な要素となるのが「年収」だ。そのほか、職業や勤続年数、住まいの情報、借入額、信用情報などにより総合的に審査されているようだ。
そのため審査や仮審査では、仕事や居住場所、家族構成などについて細かく回答する必要がある。具体的にどんな項目を聞かれるのか、主なものを羅列する。
- 名前
- 性別
- 生年月日
- 職業
- 雇用形態
- 勤続年数
- 年収
- 住所
- 居住形態(自己所有、家族所有、借家、賃貸マンション・アパート、社宅・官舎、寮、公団・公営など)
- 居住年数
- 家族(人数、配偶者・子どもの有無など)
そのほか、世帯主についての質問もある。申込者本人が世帯主以外であったり、主婦や学生、未成年であったりする場合は世帯主について知らせる必要がある。連帯保証人を立てる場合も同様で、下記のような項目について回答する必要がある。
- 名前
- 職業
- 年収
- クレジットカードやローンの支払い状況
【参考】関連記事としては「カーリースはデメリットだらけ?メリットはある?誰に向いている?」も参照。
■カーリースの審査に落ちる理由とは
カーリースの審査に落ちる要因は具体的にどんなものがあるのか、例を挙げて説明する。ただし審査に通らなかった場合でも、連帯保証人を立てて再度審査を行うという方法がある。
年収が少なめ・無収入
具体的な年収基準はないが、200万円が1つの基準になると言われている。しかし、カーリース契約の毎月の支払額やほかの条件により、審査に通る可能性もある。支払う月額が安いプランだと、審査に通るかもしれないというわけだ。また、収入が少なかったり無収入であったりする学生や主婦、アルバイトの人でも、世帯主や保証人が安定収入を得ていれば審査に通る可能性は十分にある。
勤続年数が短い・非正規雇用
勤続年数は、継続して毎月の利用料を支払うことができるかどうかの重要な指標になる。そのため勤続年数が短いと、支払い能力がないと判断される場合がある。またパートやアルバイトなど雇用形態が非正規の人は、正社員の人より収入が安定していないと見なされ、審査に通るのが難しいかもしれない。
居住形態が賃貸など
賃貸の人は、持ち家の人より審査に通りにくいかもしれない。住居などの資産は、住宅ローンの支払いがあったとしても評価対象になるためだ。ただし賃貸であったとしても、年収などを総合して審査に通る可能性は十分にある。
債務履歴・債務状況に問題、多額のローンがある
リース会社は、過去や現在のクレジットカードの支払い状況などを調査する。指定信用情報期間で確認するため、そのカーリースの申し込みで申告していない情報も分かることになる。現在は借金などがなかったとしても、過去数年の履歴がチェックされ、それが審査に影響する可能性がある。
■審査なし・審査が甘い会社はあるの?
カーリース契約を行うにあたり審査は必ず行われる。審査なしの会社はない。しかし「ノンバンク系」のリース会社は「バンク系」より審査が緩めだと言われている。この2つでは、適用される法律や借入金の目的制限などで違いがある。
ノンバンク系のカーリース会社
ノンバンクとは預金取扱金融機関ではない金融会社のことで、ノンバンク系のカーリース会社は、クレジットカード会社や信販会社、消費者金融会社などが挙げられる。バンク系のカーリース会社と比較すると金利は高めになるが、比較的審査が甘いという特徴がある。具体的には下記のような会社がノンバンク系と呼ばれる。
ニコノリ
定額カルモくん
SOMPOで乗ーる
KINTO
銀行系のカーリース会社
バンク系は銀行によるカーリースのことで、銀行系とも呼ばれる。ノンバンク系より金利が低い反面、審査は厳しく手続きも複雑だと言われている。具体的には、下記のような会社がバンク系と呼ばれている。
- 住友三井オートサービス
- 三菱HCキャピタル
- みずほオートリース
- りそなリース
■【まとめ】複数の会社に申し込むと審査通過のチャンスがアップ
リース会社によって審査基準は異なる。そのため、ある会社では審査に落ちたが、別の会社では審査に通ったという事例もある。カーリース会社によっては、1つだけでなく複数の信販会社と提携している場合がある。一度の申し込みで1つ目の審査に通らなかったとしても、次の審査に通るということもあり得る。カーリース会社は1つに絞るのではなく、いくつか候補を決めておこう。
月額が低めの車種やプランを申し込むことも、審査に通りやすくなるポイントだ。また、ほとんどのカーリース会社で仮審査を行うことができる。仮審査通過後に必ず契約しないといけないわけではないため、審査に通るかどうか不安な人は、気軽に仮審査を申し込んでみてほしい。
【参考】関連記事としては「カーリースは「やめとけ」「やばい」って本当?失敗談や後悔例も紹介」も参照。