ロボット開発や画像認識技術などを手掛ける株式会社GEクリエイティブ(本社:愛知県名古屋市/代表取締役:畠山丈洋)はこのほど、自動運転搬送ロボット「超低床AMR-180(仮)」の開発情報を公式ウェブサイトで公開した。
このロボットの高さは18センチで、同社によると、日本国内で製造されるリフトアップ式機構の量産型自律走行型搬送ロボットとしては2023年7月現在、国内最低床、つまり床面の高さが最も低いロボットになるという。
超低床設計のため既存の手動搬送機材の下に設置でき、現在使用している搬送機材を自律走行が可能な自動搬送ロボットとして運用することが可能になるとアピールしている。
なおAMRとは「Autonomous Mobile Robot」の略で、自律走行型搬送ロボットのことを指す。
■誘導用ガイドの設置が不要
ロボットの特徴としては、防水対応が可能なことも挙げられ、食品業界などへの導入も可能だという。また同社は無人搬送車メーカーである東邦大信をグループ内に持ち、多様なニーズに対応したシャーシ開発も可能だという。
誘導用ガイドの設置が不要のため、スモールスタートが可能な点も特徴の一つだ。そのため、利用状況の変更にもスムーズに対応でき、また、カメラを搭載しているため人や他のロボットと追従走行も可能だという。
■倉庫運用管理システムも提供
超低床AMR-180(仮)には、追従走行機能や防水機能のほか、地図自動生成や自己位置推定、自律移動障害物回避などの機能を搭載しており、カスタマイズも可能だという。
ちなみにこのロボットは、2023年10月に開催される「第3回名古屋スマート物流EXPO」で展示される予定だ。
GEクリエイティブは、WMS(倉庫管理システム)、WES(倉庫運用管理システム)、WCS(倉庫制御システム)の提供もしており、AMR単体で動かすところから全体のDX化までを受け持つことができるのが強みだ。同社の今後の取り組みにも注目していきたい。
【参考】関連記事としては「AGV・AMRとは?自動搬送ロボットとしての違いは?(2023年最新版)」も参照。