コア素材の研究業務も!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2023年6月】

業界未経験でも挑戦可能



各地で実証実験などが行われている自動運転・MaaS業界。今年も上半期が終わり、その開発はさらに具体化・本格化してきた。


自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2023年6月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして紹介していく。

■グローバルアドバンストメタルジャパン:タンタル粉末の研究開発

タンタルはスマートフォンや5G通信に必要な基地局、自動運転システムなどに必要な高性能コンデンサの原料になるレアメタル金属粉末のことだ。EV(電気自動車)や航空機、ロボットなどの製品の多くには、有用性の高さから最先端の製品開発シーンでタンタルが使われている。特に精密機械の小型化には必須で、世界中から需要のある素材だという。

グローバルアドバンストメタルジャパンは、タンタルのとれる鉱山と加工施設の両方を有する、世界でも有数・業界シェアトップクラスのサプライヤーである。同社は、タンタルの研究開発者を募集している。

勤務地は福島県会津若松市の会津工場で、入社にあたり「UIJターン支援最大100万円」として、引越・入居費用、移動交通費、通勤車両の購入など、必要なものは可能な限りサポートを受けることができるというのがポイントだ。


https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3007759614/

日産自動車:システム設計 (自動運転のHMI仕様検討・上流工程)

日産自動車は、先進運転支援技術「プロパイロット」や全方位運転支援システム「360°セーフティアシスト」のHMI開発を行っている部署で、仕様検討や妥当性検証、機能確認、動作検証などを担う人材を募集している。

上記2つのシステムの開発を手掛けることで、世界中の車の安全性能や運転負荷の低減に貢献でき、さらに最新の運転支援技術や自動運転技術を身に着けることが可能だという。

勤務地は神奈川県厚木市の日産先進技術開発センターで、応募にあたり電子部品設計または制御システム・ソフトウエア開発のいずれかの経験が必須となる。


https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008311734/

■西日本旅客鉄道:MaaS事業企画・サービス企画

JR西日本は、新事業部でMaaS事業企画・サービス企画担当者を募集している。同社は2025年に開催の大阪・関西万博に向け、関西の鉄道6社と共同でMaaSシステムの構築を進めており、2023年夏ごろにはMaaSアプリ第1弾のリリースを予定しているという。

具体的な業務内容は、移動生活ナビアプリ「WESTER」と観光ナビ「tabiwa」のコンテンツの企画・開発や、大阪・関西万博に向けての関西私鉄6社と連携したMaaSアプリの企画やプロモーションなどとなっている。インバウンド向け施策なども手掛ける。

勤務地は大阪府大阪市の本社で、リモートワークも可能だという。応募には、事業会社での3年以上のサービス企画・立案またはプラットフォーム構築のプロジェクト経験が必須となっている。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3008329500/

■ジョルダン:次世代交通MaaSビジネス関連の企画営業職

経路検索大手のジョルダンは、MaaS事業の子会社「J MaaS」に出向し、企画営業のリーダーを担う人材を募集している。MaaSのプラットフォームとなるクラウドサービスの提供に向け、自治体や交通事業者へ企画書、提案資料を提出し、共に提案を重ねるといった業務のようだ。

勤務地は東京都新宿区で、相談によりリモートワークも可能となっている。応募の際は、渉外活動経験、営業経験、資料・作成の経験とプレゼンテーションの経験のいずれかが必須となる。

■【まとめ】業界未経験でも応募可能な案件多数

専門知識などは必須であるものの、自動運転やMaaS業界の経験がなくても応募できる案件は多い。特に国内でのMaaSの盛り上がりが、今年に入り目立ってきている。興味がある人は要チェックだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




関連記事