超大手案件が続々!自動運転&MaaS、気になる求人4選【2022年12月】

トヨタ、マツダ、ホンダ・・・



自動運転・MaaS業界における求人数は増え続けている。各社が研究開発や実用化を加速させる中、この傾向は2023年も続くと予測できる。


自動運転ラボ恒例の「気になる求人」記事の2022年12月版では、各社が公開している案件から、特に注目したい自動運転&MaaS案件をピックアップして4選紹介していく。

■マツダ:自動運転技術の研究開発担当者

マツダでは走行環境認識や経路生成、車両運動制御などの研究開発担当者を募集している。具体的には、MAZDA Co-Pilotシステムの核となる、ドライバー状態推定技術やCo-Pilot HMI技術、走行経路生成・車両運動制御技術、走行環境認識・適応技術などのモデル化とシミュレーション、実車検証を担う。

応募にあたり自動車業界や事業会社での勤務経験は問われないが、人間工学や認知心理学、制御工学、ロボット工学、数理統計学、機械学習、強化学習、深層学習、人工知能、制御システム開発などに関する知識や業務経験が必須となる。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3007231567


ホンダ:自動運転領域などにおけるシステム研究開発

本田技研工業(ホンダ)では、システム研究開発者を募集している。仕事内容は大きく3つに分かれ、いずれかを担うようだ。1つ目はHonda eVTOL(電動垂直離着陸機)向けのハイブリッドシステムの研究開発だ。2つ目は灯火器制御による夜間視界支援システムの研究開発、3つ目は運転支援や自動運転システムの地図領域の研究開発だ。勤務地は栃木県芳賀郡または埼玉県和光市となっている。

応募するには、組み込みシステム開発や機械設計、制御ソフトウェア開発などいずれかの経験が必要だ。ただし、製造業の経験は問わない。入社時の年収は550万円だという。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3006994965

トヨタ:MaaS向けの自動運転車両関連の担当者

トヨタ自動車では、MaaS向けの自動運転車両に必要な品質管理や安全設計構築、運行時のメンテナンス設計を、多様なステークホルダーとともに担当する人材を募集している。ディーラーでの整備や修理ではなく、日々の運行中に収集できるデータや状態把握から、セキュリティを含んだ安全性を担保していく仕組みを検討するようだ。


なお米国や中国、欧州への出張の可能性もあるという。応募には、自動運転システム開発や自動運転・運航システムにおける安全方策策定、サービスメンテナンスシステム設計・開発、車両運動統合制御開発、アジャイル開発、ソフトウェアPF開発のうち、複数の知識や経験が必須となる。年収が600万〜1,400万円と高めなのもポイントだ。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3007232957

■NTTデータ:コネクティッド領域のデータサイエンティスト

NTTデータでは、2022年7月にできたばかりの新しい組織におけるデータサイエンティストを募集している。

同社ではコネクティッドカーから得るデータをクラウド側で処理するコネクティッドプラットフォームや、収集データ活用のための分析システムの開発に関するプロジェクトが多く進んでいる。これらのプロジェクトで、より先進性の高いデータ活用基盤の開発を行っているが、その開発におけるデータサイエンティストや、AI技術を理解した上でシステム実装を実現するITアーキテクトを担当する。

応募には、データサイエンティストして主体的にデータ分析や活用を行った3年以上の経験か、データ活用のための基盤設計や構築、運用の3年以上の経験が必要だ。勤務先は東京都港区で、年収は600万〜900万円だという。若いメンバーが多く、受け入れ体制も整っているようだ。

https://doda.jp/DodaFront/View/JobSearchDetail/j_jid__3007233257

■2023年に自動運転・MaaS業界へ転職!?

自動運転・MaaS業界では、今回紹介した4案件以外にもたくさんの求人がある。2023年、自動運転・MaaS業界へと転身を目指す人は、まずは情報収集を始めてみてはいかがだろうか。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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