「自動運転」実現なら、イーロンダンス+歌?テスラの今後に注目

現在、有料ソフト「FSD」はADASレベル

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テスラのイーロン・マスクCEO=出典:Flickr / Ennoti (Public Domain Mark 1.0)

米EV(電気自動車)大手テスラのドイツ・ベルリン近郊にある大規模EV工場「ギガファクトリー」の開所式が2022年3月22日に行われ、テスラ初のヨーロッパ産EVとして多目的スポーツ車(SUV)タイプの「モデルY」が顧客に引き渡された。

この開所式において、テスラのCEO(最高経営責任者)のイーロン・マスク氏は喜びのダンスを披露した。

マスク氏の喜びのダンスは以前にも披露されたこともあり、「イーロンダンス」などとして話題になっている。恐らく、テスラが将来的に完全自動運転を実現したときも、マスク氏の喜びのダンスが披露されるはずだが、それはいつになるのだろう。

■完全自動運転が実現するのはいつ?

テスラは、有料ソフトウェア「FSD(Full Self-Driving)」のベータ版を、車両オーナー向けに展開している。ソフト名は日本語で「完全自動運転」という意味だが、現時点ではFSDを使っても自動運転はできない。

そのためFSDは現段階ではあくまで、自動追い越し機能や自動駐車機能などを備えたADAS(運転支援システム)だ。一方、将来的にはOTA(Over The Air)と呼ばれる無線アップデート機能によって、自動運転機能が利用できるようになる見込みだ。

ではそのタイミングはいつか。いまのところは不透明な状況だ。実はマスク氏はいままで何度も「自動運転は来年可能に」という趣旨の発言しているが、発言の翌年に自動運転機能が実現したことはなかった。

詳しくは以下の記事を参考にしてほしいが、2019年内に完全自動運転機能を限定公開すると述べたことや、2020年の半ばに自動運転タクシーサービスを開始すると語ったことがある。

■完全自動運転を実現したら、歌も歌う?

ちなみに、もし完全自動運転が実現すれば、恐らくマスク氏が感じる達成感は、今回のベルリン工場におけるEVの初出荷よりもはるかに大きいものになるはずだ。そうなることを考えると、もしかするとマスク氏はダンスだけにとどまらず、歌も披露するかも。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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