自動運転開発を手掛ける米MotionalとMaaS事業を手掛ける米Viaは2022年3月22日までに、ラスベガスのダウンタウンにおけるオンデマンド型の自動運転タクシーサービスのスタートを発表した。
Motionalが開発する自動運転タクシーと、予約や乗降設定などが可能なViaのアプリを組み合わせる形で運用される。乗車は無料で、月曜〜金曜日の午前9時から午後5時まで運行するという。
MotionalのAbe Ghabra最高執行責任者(COO)は「我々のパートナーシップは、安全で便利な自動運転の乗り物を、一般の人々が気軽に体験できる機会を提供する」とした上で、「Viaとのコラボの拡大を楽しみにしている」としている。
ちなみに今回はセーフティドライバーが運転席に座るかどうかなどについては公式情報はないが、Google系WaymoやGM傘下のCruiseはすでに一部車両で完全無人の自動運転タクシーを市街地の公道で展開している。
■MotionalとViaは2020年10月に業務提携
Motionalは、韓国の自動車メーカーである現代(ヒュンダイ)と米自動車部品大手Aptivの合弁会社として、世界で最も高性能で安全な自動運転車の開発を目指し、2020年に3月に設立された。
そんなMotionalとViaは2020年10月に業務提携し、アメリカ国内で一般市民向けに自動運転タクシーサービスを開始することを発表していた。
ちなみに2021年12月には配車サービス大手の米Uberと共同で、2022年から自動運転デリバリー事業に着手することも明らかにされている。
■ラスベガスにおける自動運転タクシーにも注目
自動運転タクシーに関しては、Waymoがいち早く商用サービスをスタートさせたアリゾナ州フェニックスのほか、実証実験が盛んなカリフォルニア州に注目が集まりがちだが、世界最大の技術見本市「CES」が開催されるラスベガスでも実証実験やデモ走行が行われている。
MotionalとViaが展開するオンデマンド型の自動運転タクシーがラスベガスで人々にどのように受け入れられていくのか、注目していきたい。
▼Motional公式サイト
https://motional.com/news
▼Via公式サイト
https://ridewithvia.com/
【参考】関連記事としては「トヨタ、Uberに浮気された?自動運転の相棒はMotionalなのか」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)