米インテル傘下のイスラエル企業Mobileye(モービルアイ)は2022年2月17日までに、2024年から北米の公道で完全自動運転シャトルの走行を開始すると発表した。
報道発表によれば、ドイツの自動車部品大手ベンテラー、自動運転ソリューション開発の米Beepとの戦略的協業によって実現させる計画だという。実現により、「ファーストマイル」や「ラストワンマイル」が抱える交通渋滞や交通手段の接続性における課題などの解消に努める。
■レベル4の自動運転を可能に
自動運転シャトルは、公道走行が可能な安全基準を満たすように設計され、米自動車技術会(SAE)が定めるレベル4の自動運転を可能にするという。
車両ではベンテラーのEV(電気自動車)向けパワートレインを用い、自動運転システムとしてはモービルアイの「Mobileye Drive」を使う。自動運転シャトルの運用システムやサービス展開はBeepが担う。
プレスリリースに掲載された写真を見ると、シャトル型の車両の中央部に両開きのドアが配置されており、少なくとも10人乗り以上のようだ。
自動運転シャトルとしては、米GM傘下Cruiseが開発する「Origin」や仏EasyMileの「EZ10」、仏NAVYAの「ARMA」、トヨタ自動車が開発する「e-Palette」などと並ぶ注目の無人シャトルになりそうだ。
■新たな道を切り開くモービルアイ
天才と呼ばれるアムノン・シャシュア博士が率いるモービルアイ。世界中の企業と積極的にパートナーシップを結び、近年では自動運転向け半導体チップの開発やADASの技術開発だけではなく、自動運転移動サービスの提供という新たな道を切り開いている。
今後の展開に引き続き注目だ。
▼Mobileye公式サイト
https://www.mobileye.com/
【参考】関連記事としては「Mobileye(モービルアイ)の自動運転戦略(2022年最新版)」も参照。
大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
・自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)