MaaSに特化したエンジニアリングサービスを展開する4th.aiが、自律走行ロボットのプロトタイプとして「SiBOT」を開発した。SiBOTは2022年1月19〜21日に開催された「第2回 MaaS EXPO」で展示されたようだ。
4th.aiは、車両制御開発などを手掛けるスマートインプリメント株式会社(本社:愛知県豊田市/代表取締役社長:井上義昭)の社内カンパニーで、2021年4月に設立された。主に自動運転システム制御技術や先進安全システム制御技術などを開発している。
今回開発された自律走行ロボットのプロトタイプには、地図作成や自己位置推定を同時に可能な「SLAM」技術を開発するKudanの技術が採用されており、KudanのプレスリリースではSiBOTの特徴が紹介されている。
■「SiBOT」の4つの特徴とは?
4th.aiの自律走行ロボット「SiBOT」の特徴は4つあるという。
1つ目は「高精度な環境地図生成/自己位置推定」で、ここでKudanのSLAM技術が活躍しているものとみられる。2つ目は「ナビゲーション」で、目的地を設定して自動でロボットを導くことができるという。
3つ目は「走行制御技術」、4つ目は「障害物検知/回避」で、走行中に障害物が突然現れても、その存在を検知して回避することができるという。
■Woven Cityで将来、4th.aiのロボが実証実験をする?
Googleで「4th.ai」と検索しても、まだ関連情報はヒットしない。これからメキメキと頭角を現し始めるカンパニーの1社となるのか、今後も注目し続けたいところだ。
ちなみに4th.aiを社内カンパニーとして有するスマートインプリメントは2009年創業の企業で、車両制御技術に強みを有している。主要取引先としてはトヨタ自動車がある。
本社は愛知県豊田市だが、トヨタが建設中のWoven Cityがある静岡県裾野市にもオフィスがあり、いずれはWoven Cityで4th.aiが自律走行ロボットの実証実験を行う日が来るかもしれない。
【参考】関連記事としては「Kudan、インド初の自動運転レベル4開発を目指すチームを支援!」も参照。