2022年1月16日の日曜日、ニューヨーク・タイムズにテスラの自動運転ソフトを酷評する全面広告が掲載された。
全面広告では、テスラの自動運転ソフトウェアを「the worst software ever sold by a Fortune 500 company(フォーチュン500社に選ばれた企業が販売した史上最悪のソフトウェア)」と表現し、批判を展開している。
広告を掲載したのは、安全なソフトウェアの普及を推進する「The Dawn Project」。掲載した広告は、以下のURLから確認できる。
▼full-page advertisement in The New York Times|The Dawn Project
https://dawnproject.com/wp-content/uploads/2022/01/The-Dawn-Project-New-York-Times-Advert.jpeg
■世論を騒がすFSD
テスラは「FSD」(Full Self-Driving)というソフトウェアをテスラ車のオーナーに対してオプション提供している。しかし、FSDの危険性を指摘する声もあり、米カリフォルニア州車両管理局(DMV)がFSDに対して何らかの規制を行う可能性が出てきている。
一方、テスラのイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)はTwitterで、FSDに関連した事故はまだ起きていないことを強調している。アメリカの世論を騒がせているFSD。事態が今後どのような方向性に動いていくのか、注目したいところだ。
▼Dawn Project|The Dawn Project
https://dawnproject.com/
【参考】関連記事としては「テスラFSD、「購入型」は何年目で「サブスク型」よりお得に?自動運転機能を将来搭載」も参照。FSD(Full Self-Driving)はソフトウェア名自体が「完全自動運転」を略した言葉だが、現在は運転支援のみの展開で、FSDを「自動運転ソフトウェア」と呼ぶかどうかは、メディアによって判断が分かれている。ただし、将来的には無線アップデートによって自動運転機能が提供される予定となっている。現在は買い切り価格で10,000ドル、サブスクでは月額99ドルでソフトウェアが提供されている。