韓国LG、自動運転車向けインフォテインメント事業に参入 CESで展示

車内でテレビ鑑賞やキャンプ体験が可能に

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出典:LG電子プレスリリース

韓国のLG電子が、自動運転車向けのインフォテインメントビジネスに参入する。2022年1月5日(現地時間)に米ラスベガスで開幕する世界最大の技術見本市「CES 2022」で、同社が開発中のソリューションを披露するようだ。

韓国の英字紙コリア・ヘラルドの報道によれば、自動運転車の中に設置されたディスプレイなどを通じ、テレビを鑑賞したり、キャンプを疑似体験できたりするようだ。

こうしたコンテンツは同社のアプリ「LG ThinQ」で操作できるほか、インフォテインメントシステムに音声認識機能を搭載することで、音声コマンドで操作をすることも可能にするという。

家電事業に力を入れるLG電子。このほど新CEO(最高経営責任者)に就任したばかりのウィリアム・チョー氏は「家庭でできる体験をシームレスに車にも拡張したい」と述べている。

自動運転レベル4以上で車内が変わる

「自動運転レベル4」(高度運転自動化)以上の自動運転車では、ハンドルやブレーキがないタイプの車両が登場する。レベル4では特定エリア内での完全自動運転、最高位のレベル5では全ての場所での完全自動運転が可能になり、人が運転に関与しなくてよくなるからだ。

ハンドルやブレーキ、そして「運転席」という概念も不要な自動運転車の車内は、これまでの車室デザインにとらわれない自由な空間作り、そして新たな機能の搭載も可能になる。そして運転手が運転から解放されることで、車内での「可処分時間」は長くなる。

こうした背景もあり、自動運転車向けのインフォテインメントビジネスへの注目度が高まっている。

こうしたトレンドの最新情報については「Google、次世代自動運転カーの「コックピット」に照準!BlackBerryとタッグ」を参照してほしいが、LG電子もこの領域に参入を表明したという形だ。

CES 2022では、LG電子のほかにもさまざまな企業が自動運転車向けのソリューションが展示される予定で、その中でLG電子のインフォテインメントに関するソリューションがどの程度注目を集めるのか、気になるところだ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)



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