4社で整備工場をシェア!自動運転サービスの実装支援でリソース共有

マクニカ×芙蓉リースグループ×損保ジャパン



4社による「自動運転実装ワンストップサービス」の提供開始が、2021年12月14日までに発表された。各社の整備工場やレッカー事業者のネットワークも共有し、メンテナンス体制やサポート体制を充実させることなどが特徴だ。


サービスを展開するのは、自動運転ソリューションプロバイダーのマクニカ、大手リース会社の芙蓉総合リースとその子会社の芙蓉オートリース、損害保険ジャパンの4社。

■サービスモデル設計からアフターサービスまで

高齢社会を迎える日本では特に、自動運転技術がさまざまな課題を解決するソリューションとして期待されている。一方、自動運転の実装には高度な技術や知識、設備投資が不可欠であり、メンテナンス体制やサポート体制の構築もハードルの1つだ。

今回4社が発表した「自動運転実装ワンストップサービス」では、自動運転車両を使ったサービスモデルの提案や社会実装、運用のサポートなどを行い、保険や定期メンテナンス、車検更新などのアフターサービスもサービス内容に含まれている。

そして冒頭触れたように、各社の整備工場やレッカー事業者のネットワークを共有することも特徴で、自動運転の社会実装を加速させ、日本社会が抱える課題の解決に貢献していくという。


■各社の強みを生かした協業
出典:損保ジャパン・プレスリリース(クリックorタップすると拡大できます)

「自動運転実装ワンストップサービス」の提供において、各社はどのような役割を担うのか。

マクニカは実証実験の企画立案や実装作業、オペレーションのサポートなどを担う。芙蓉リースグループは、同社が保有する自動運転車を実証実験向けに提供する。損保ジャパンは、導入エリアや走行ルートでの自動運転リスクアセスメントを担い、自動運転専用の自動車保険の提供なども行うという。

4社がタッグを組んで提供する自動運転実装ワンストップサービス。お互いの強みやネットワークをいかせば、質の高いサービスを提供できる。今後の展開に注目していきたい。

【参考】関連記事としては「自動運転車向け保険一覧(2021年最新版) 保険料はどうなる?事故対応の課題は?」も参照。


記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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