消防隊員へホースをお届け!新消防用ロボ、衛星使えば自動運転も可能

アトラックラボなどが開発



出典:アトラックラボ・プレスリリース

ロボット開発を手掛ける株式会社アトラックラボ(本社:埼玉県入間郡三芳町/代表取締役:伊豆智幸)は2021年12月2日までに、消防用無人資機材搬送ロボット「ARG90-4WD」を開発したことを発表した。

搬送ロボットの開発は、消防・防災機械器具開発企業の株式会社アームレスキュー(本社:埼玉県大里郡寄居町/代表取締役:田中章)とともに行ったという。







■GNSSによる自律搬送などが可能

ARG90-4WDは、消防車両などが近づくことができない場所に、救護器具やはしご、消防ホース、可搬式投光器などを搬送するために開発された。荷台は搬送質機材に合わせて柔軟にカスタマイズできるという。

ロボット自体は小型で軽量な設計となっており、全長全幅は900ミリ、車体重量は50キロ。荒れた路面でも走行できる電動四輪駆動で、消防資機材を120キロまで積載できる。時速約10キロで走行し、土砂風水害や山林火災などの災害にも対応できる。

操作は3通りあり、現場で無線を使った操作、GNSS(全球測位衛星システム)による自動搬送、LTE携帯電話回線を使った遠隔操作、が可能だ。

■三菱重工も過去に消防ロボを発表

消防隊員の活動を下支えするロボットの開発は、国内でも進みつつある。例えば三菱重工も消防ロボット開発に取り組んできた経緯がある。

三菱重工は2019年3月、自動運転機能を備えた消防ロボットの実戦配備型機を発表し、東京調布市の消防大学校で実演公開を実施した。消防ロボットは「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」からなる。

消防隊員が近づけない石油コンビナートなどなどの火災現場において、「放水砲ロボット」と「ホース延長ロボット」はホースで接続された状態で走行して火元まで向かうという。

放水砲ロボットは人が近づけない場所での消化冷却を効果的に実施し、「ホース延長ロボット」は最大300メートルの消防用ホースを自動で敷設し、「放水砲ロボット」に水を供給するという。

■今後の災害現場での活躍に期待

近年日本でも増加傾向にある土砂風水害。土砂や瓦礫により消防車両などが近づけない現場で、今回発表されたARG90-4WDが活躍する。今後も消防隊員を支えるさまざまな自律走行型ロボットが登場することに、期待したい。

【参考】関連記事としては「消火2.0時代へ…三菱重工業、自動運転可能な消防ロボ開発」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)









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