トヨタ子会社のウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(本社:東京都中央区/CEO:ジェームス・カフナー)は2021年9月30日までに、自動車向けOS(基本ソフト)を開発する米Renovo Motorsを買収したことを発表した。
ウーブン・プラネットはトヨタの先行開発領域を担っている企業だ。Renovo Motorsを買収したこともさることながら、今回注目したい点は買収のスピード感だ。2021年7月から3カ月連続で企業買収を完了させている。
■ウーブン・プラネットが月1ペースで買収発表
ウーブン・プラネットは、2021年7月に配車サービスを手掛けるLyftの自動運転部門「Level 5」の買収を、翌8月に次世代道路情報解析に強みを持つ米CARMERAの買収を完了させている。そして今回、9月にRenovo Motorsを買収したことを発表した。月1ペースだ。
ウーブン・プラネットが海外の有力企業の買収を急いでいるのには、自動車業界や自動運転業界で開発競争が激化していることが背景にあるとみられる。いち早く優秀なエンジニアの囲い込みを進めるため、資金の拠出に躊躇はない様子だ。
Level 5の買収では、世界トップレベルのソフトウェアエンジニアを約300人獲得し、合計で1,200人の開発チームを構築することができた。CARMERAの買収では、同社のエンジニアが自動地図生成プラットフォーム「AMP」の開発チームに加わることとなった。
そしてウーブン・プラネットは今回のRenovo Motorsの買収によってさらにチーム力を強化し、オープンな車両開発プラットフォーム「Arene(アリーン)」の開発スピードを上げるという。
■年内にさらに3件の買収が発表される可能性
Level 5とCARMERAに引き続き、Lenovo Motorsを買収したウーブン・プラネット。同社のビジョンである「Mobility to Love, Safety to Live」のスピーディーな実現を目指しているようだ。
このペースでいけば、10月、11月、12月と、年内にさらに3件の買収が発表がされる可能性がある。今後もウーブン・プラネットの動向に注目だ。
▼Renovo Motors公式サイト
https://www.renovo.auto/
【参考】関連記事としては「トヨタの前線部隊「ウーブン」が本格始動!自動運転に投資、「地図」にも注力」も参照。