トヨタ自動車の2022年3月期の第1四半期決算(2021年4〜6月)が2021年8月4日午後、公表された。
売上高に相当する営業収益は前年同期比72.5%増の7兆9,355億円、四半期利益は同465.2%増の8,978億円。トヨタ・レクサス販売台数は世界販売が好調で、ビフォーコロナの2019年の水準まで回復した。電動車の販売比率が伸びていることも特筆すべき点と言える。
2022年3月期の連結業績予測は変更せず、営業収益は前期比10.2%増の30兆円、最終損益は同2.4%増の2兆3,000億円を見込んでいる。
■「積極的な未来への投資」に言及
今回は豊田章男社長や担当役員によるYouTubeなどを通じたオンラインでの決算説明会は行われず、決算発表と同時に公表された資料においても、自動運転やコネクテッド、Woven Cityなどに関する直接的な言及は見当たらなかった。
一方で、公表資料の中で「今後も収益体質のさらなる改善と積極的な未来への投資を両立し、モビリティカンパニーに向けた取り組みを加速したい」という一文があり、先進技術領域への投資には引き続き積極的な姿勢で臨む姿勢のようだ。
ちなみに2022年3月期の研究開発費は1兆1,600億円に上っており、前期比で696億円増えている。
▼決算要旨
https://global.toyota/jp/ir/financial-results/
▼決算報告プレゼンテーション資料
https://global.toyota/pages/global_toyota/ir/financial-results/2022_1q_presentation_jp.pdf
【参考】関連記事としては「トヨタ「自動運転・MaaS系」非上場子会社、決算6社まとめ」も参照。