韓国の自動車メーカー・現代(ヒュンダイ)と米自動車部品大手のアプティブ(旧デルファイ・オートモーティブ)の合弁会社Motionalが、自動運転レベル4(高度運転自動化)のシステムを自動運転タクシー事業者などに対して2022年から提供する予定であることが、2020年8月17日までに発表された。
Motionalを率いるメンバーにはベンチャー企業で技術開発に携わったパイオニアたちがおり、自動運転関連の注目企業として存在感を今後高めていきそうだ。
■自動運転のパイオニアたちがMotionalを率いる
Motionalは、世界で最も高性能で安全な自動運転車の開発するべく設立された。米ボストンを本拠地とし、韓国の首都ソウルを含め、シンガポールなどにも拠点を持つ。
報道発表によれば、Motionalを率いるのは自動走行ベンチャーの米nuTonomyや自動運転システム開発の米Ottomatikaを設立した無人運転技術のパイオニアたちとされている。
nuTonomyとOttomatikaはともにデルファイに買収された企業だ。このうちnuTonomyは2016年からシンガポールで自動運転タクシーの実験営業を進めてきたことで知られる。
■「移動方法を根本的に変えてしまえる立場にある」
MotionalのKarl Iagnemma社長は「アプティブの先進技術分野における専門知識と現代の自動車製造、R&D両面でのリーダーシップの結合という当社のDNAは、他にはない強み」と強調。その上で「人々が生活する上での移動方法を根本的に変えてしまえる立場にある」と述べている。
現代自動車とアプティブ両社の知見や強みを生かしたMotionalの自動運転開発に期待したい。
【参考】関連記事としては「米Aptivが頭角!自動運転タクシーの有料配車回数、10万回超え」も参照。