自動運転の介護ロボ「SOWAN」、コロナ対策で除菌液の噴霧機能を追加

製造会社のテムザックと高山商事が発表



出典:高山商事プレスリリース

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策のため、自律走行型(自動運転型)の自動駆けつけ介護ロボット「SOWAN(ソワン)」に除菌消臭液の噴霧機能が新たに追加された。

SOWANを開発・製造する株式会社テムザック(本社:福岡県宗像市/代表取締役社長:髙本陽一)と、販売を担当している株式会社高山商事(本社:愛知県名古屋市/代表取締役社長:高山堅次)が、2020年6月5日までに報道発表をおこなった。


■人に寄り添う介護ロボット「SOWAN」

SOWANは「介護職員の負担軽減と利用者や家族へ安心を届けること」をテーマに開発された自律走行型の介護ロボットだ。開発の段階から実際の介護現場で検証を重ね、必要とされる機能に特化することで、価格を抑えることにも取り組んでいる。

SOWANは利用者の腕に取り付けた活動量計と通信してバイタルデータを見守り、建物内の自動巡回や異常時の駆けつけ、遠隔会話、映像の送信・記録などが可能で、24時間介護の一助となることを目的としている。

そのほか、自動巡回中の顔認証による声かけや転倒者検知、自動充電なども可能だ。2019年11月に受注を開始し、2020年にはレンタルサービスや納入を予定しているとされている。

■既に住居型有料老人ホームで活躍中

今回SOWANに新たに追加された消毒噴霧機能により、障害物を避けながら自律走行して効率的に除菌して回ることで、新型コロナウイルスの感染リスクを大きく減らすことが期待されている。


すでにSOWANを先行導入している住居型有料老人ホーム「シルバーマンション キリン愛西」では、感染症対策として活躍しているという。

■【まとめ】自律走行ロボットに消毒噴霧機能は当たり前の時代

日本では、自動運転ベンチャーZMPの無人警備ロボ「PATORO」にも消毒剤の散布機能が追加され、話題になった。

人手不足の解消や感染症対策にも有効な自律走行ロボット。ロボットによって無人化される作業はどんどん増え、衛生状態の維持にもロボットが活躍する時代は既に到来しているのだ。

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