東京メトロが「大都市型MaaS」展開へ!まずアプリに複合検索機能を実装へ

JapanTaxiやS.RIDEなどとも連携



東京地下鉄株式会社(本社:東京都台東区/代表取締役社長:山村明義)=東京メトロ=は2020年3月27日までに、鉄道やシェアサイクル、タクシーなどの多様なモビリティ事業者やサービスと連携し、東京における大都市型MaaS(Mobility as a Service)として「my! 東京MaaS」の取り組みを開始すると発表した。

「my! 東京MaaS」ではさまざまな連携を通じ、個人が移動しやすい取り組みを実現していく。2020年7月には東京メトロアプリをリニューアルし、MaaS機能としてマルチモーダルな経路検索機能を実装する。


経路検索機能では地下鉄やバスに加え、シェアサイクルやタクシー、コミュニティバスなどを含めた経路検索ができるようになるという。

■4つのテーマで他社との連携強化

2020年下期以降は「移動のしやすさの追求(エレベータールート検索)」と「健康応援」、「ビジネス加速」、「東京を楽しむ」の4つのテーマでの取り組みを推進していくようだ。

出典:東京地下鉄プレスリリース

例えば「移動のしやすさ」の追求では、タクシー配車アプリの最大手「JapanTaxi」や東京都内最大規模の「S.RIDE」と連携するほか、「エレベータールート検索」の導入などにも取り組む。また、視覚障がい者向け駅構内ナビシステム「shikAI」との連携も模索するようだ。

「健康応援」では、東京メトロが新たに開発する「ひと駅歩く検索」において、「dヘルスケア」を提供するNTTドコモや「あるく保険」を提供する東京海上日動あんしん生命保険らと連携し、歩きや自転車での移動を促進する。


■「都市の活力を高める」と意欲

同社は報道発表で「多種多様な価値観と文化があふれる東京に集う一人ひとりの移動・ビジネス・生活を支え、都市の活力を高めてまいります」としている。

MaaSの取り組みは各地で交通事業者や自動車メーカーなどを主体に盛んになりつつある。東京でのMaaSサービスとして東京メトロのアプリやサービスが存在感を示していけるか、注目だ。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報
【著書】
自動運転&MaaSビジネス参入ガイド
“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)





関連記事