MaaSによる交通機関の「定額乗り放題」で、お出かけと消費はどう変化するのか——。こうした視点で調査したレポートを、株式会社ジェイアール東日本企画(本社:東京都渋谷区/代表取締役社長:原口宰)がこのほど発表した。
MaaSとは「Mobility as a Service」の略で、自動車や自転車、バス、電車などの交通手段を統合してシームレスにつなぐという新たな移動の概念を指す。既に海外ではMaaSの定額型サービスが存在し、日本でも導入に向けて実証実験が盛んに実施されている。
このレポートによると、このMaaSの定額乗り放題が実現すれば、お出かけ頻度が向上し、お出かけ範囲が拡大し、さらにお出かけ先での消費の増加まで想定できるという。良いこと尽くめだ。
■なぜ良いこと尽くめになるのか?
調査レポートによると、定額乗り放題で交通費を都度支払わなくていいようになると、支払いの負担感が減るため、「いつか行けたらいいな」などと思っていたところへも気軽に出掛けるようになるという。
確かに交通費を移動するごとに支払う場合、何となく出掛けるのをためらいがちになる。「定額」というくくりで言えば「定期券」も定額型サービスに当てはまるが、その場合は行動はパターン化する。
さらに定額サービスであれば移動距離によって運賃が変わらないため、いつもより行動範囲が広くなることにも注目したい。
また、今まではアクセス重視で近くの店などで買い物していた人も、さまざまな店舗に気軽にいけるようになり、より自分のニーズに合うものを見つけやすくなる。その結果として、お出かけ先での支出が促されるようになるようだ。
■移動が便利に、そして経済活動も活発化
交通機関の定額乗り放題が実現すれば、消費者の移動がより便利になる。そして経済活動も活発化する。日本国内での早期のMaaSサービスの登場に期待したいところだ。
ジェイアール東日本企画のレポートは「こちら」から閲覧が可能となっている。
【参考】関連記事としては「MaaS(マース)の基礎知識と完成像を徹底解説&まとめ」も参照。
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— 自動運転ラボ (@jidountenlab) July 1, 2019