Google、「子供の位置情報」を親に共有 ロボタクシーで移動中

自動運転車が子供の移動手段に



自動運転車による配車サービスを展開するWaymoは2026年9月22日、米テネシー州ナッシュビルで、13〜17歳を対象とした「ティーンアカウント」を開始した。


これにより、対象となる10代の利用者は、保護者のアカウントと連携することで、保護者が同乗しなくてもWaymoのロボタクシーを利用できるようになる。Waymoによると、ナッシュビルでの導入はフェニックスに続いて2都市目だ。

10代の移動手段を自動運転車によって補完することで、保護者の送迎負担を減らしながら、子供自身の移動の利便性を高める狙いがある。子供の位置情報を保護者が確認することも可能だ。

▼Waymo teen accounts|Waymo
https://waymo.com/intl/jp/teens/

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■保護者のアカウントと連携

ティーンアカウントを利用するには、まず親または保護者がWaymoアプリから10代の利用者を招待し、アカウントを連携する必要がある。登録後は、ナッシュビルにおけるWaymoの約50平方マイルのサービスエリア内で、10代の利用者自身が乗車を依頼できる。


Waymoは今回のサービスについて、学校やスポーツ、課外活動などへの移動を想定している。実際、同社はナッシュビルでの正式開始に先立ち、一部の家庭を対象に試験的な利用を実施していた。

特に注目されるのが、保護者と10代の利用者をつなぐ安全面の機能だ。

出典:Waymo公式サイト

■保護者による位置確認が可能

ティーンアカウントでは、保護者が子供の乗車状況を確認でき、ティーンが移動中の状況を保護者と共有できる機能を用意しており、保護者は乗車に関する情報を見られる。

さらに、保護者はティーンの移動を追跡できるほか、特別な訓練を受けたライダー・サポート担当者が乗車中のティーンを支援でき、必要に応じて保護者または後見人に連絡することもできる。


万一、乗車中に問題が発生した場合には、ライダー・サポートが利用者をサポートし、必要に応じて保護者への連絡などを行う仕組みだ。

このように、単に子供が一人でロボタクシーに乗れるというだけではなく、保護者による見守りとサポート体制を組み合わせている点が特徴となっている。

■日本でも活用される可能性

今回のサービスは、日本でも将来的な活用方法を考えるうえで興味深い事例だ。

日本では、子供の学校への通学だけでなく、部活動、塾、習い事、スポーツクラブなど、保護者による送迎が必要になる場面が少なくない。特に共働き世帯では、仕事と子供の送迎時間が重なり、家族のスケジュール調整が負担になるケースも考えられる。

仮に日本でも同様のサービスが普及すれば、部活動が終わる時間に親が迎えに行けない・塾が終わる時間が遅い・習い事の送迎を毎週行う必要があるといった場面で、新たな移動手段として利用される可能性がある。

一方で、日本で実際に導入する場合には、未成年者だけで利用するときの安全基準や事故時の対応、保護者の同意、サービス提供エリアなど、検討すべき課題も多い。自動運転技術だけでなく、子供が安心して利用できる運用体制の整備も重要になる。

今後、自動運転車が大人だけの移動手段ではなく、子供を含めた家族の日常的な移動を支える存在へと広がっていくのか注目される。

【参考】関連記事としては「Google、トヨタに「自動運転技術」を提供か?」も参照。

記事監修:下山 哲平
(株式会社ストロボ代表取締役社長/自動運転ラボ発行人)

大手デジタルマーケティングエージェンシーのアイレップにて取締役CSO(Chief Solutions Officer)として、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に従事。JV設立やM&Aによる新規事業開発をリードし、在任時、年商100億から700億規模への急拡大を果たす。2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーション支援すべく、株式会社ストロボを設立し、設立5年でグループ6社へと拡大。2018年5月、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動運転領域メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアに成長させる。講演実績も多く、早くもあらゆる自動運転系の技術や企業の最新情報が最も集まる存在に。(登壇情報)
【著書】
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・“未来予測”による研究開発テーマ創出の仕方(共著)




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